
りなっこ
@rinakko
2026年3月3日

クロコダイル路地2
皆川博子
読み終わった
再読。素晴らしい読み応え。そこで〈革命〉をみたものはいない。みたのは人間の戦闘と不条理な殺戮だ。〈革命〉とは何だったのか。不在の〈鰐〉がどこまでも付き纏う。
常軌を逸した擾乱と熱狂(フランスそのものが常軌を逸した)、そんなことのために奪われた夥しい命の取り返しのつかなさ。登場人物それぞれが損なわれたもの、突き落とされた虚無の底知れなさを思うと、どんな報復さえ誰に咎めることが出来るだろう。とりわけ幼かったコレットのことが私は哀れだ。
“希望は絶望の表面を塗り潰した漆喰”——だとしても、最後の一文の光に救われる。




