むこうやま "苦海浄土 わが水俣病 (講談..." 2026年3月6日

苦海浄土 わが水俣病 (講談社文庫)
今さらながら読めてよかった。 〈生きとし生けるものが照応し交換していた世界〉 〈そこでは人間は他の生命といりまじったひとつの存在〉。 なぜ水俣と漁民をここまで幻想的に描くかといえば、近代的な知性と近代産業文明がこれら生命のつながりを奪ったからである。失われたものへの追悼であって、自然に帰れ、みたいな単純な反近代主義でもない、と思う。そこがいい。 個人的には、石牟礼道子がいまでいうヤングケアラーであったこと、当事者の代弁をしてしまっていること、をどう捉えたらいいのか、をモヤモヤと考えている。
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