むこうやま
@65yama_kana
書籍編集者、ケアワーカー。
- 2026年3月31日
- 2026年3月31日
ほんとうのことを書く練習土門蘭〈他の誰でもない、唯一無二の私として「ほんとうのこと」を書く。そうやって「私」として世界に根付いた文章は、その根の先で誰かにつながり、新たな実を育む力になる。そう知れて、解放されるような感覚がした。書いていてよかった、と思った。それは生きていてよかった、ということでもあった。〉 読めてよかった。すらすら読めて、カウンセリングのような、心が洗われるような本だった。 他者のニーズに応えることばかりを強いられ窒息してしまうその前に、「ほんとうのこと」=自分への深い理解を試行錯誤すること、それは他者ニーズ優位なこの社会を変える第一歩でもある。ZINEなどの個人の発信が人気なのも「ほんとうのこと」で誰かとつながり、生きてる実感を取り戻したいという切実さの表れなのだと思う。 - 2026年3月24日
資本主義を半分捨てる青木真兵読み終わった「自己ニーズ」の追求=手作りの生き方を模索している自分にとって道標となるような一冊だった。息苦しさを感じる場面にどんな構造があるのか、そこから抜け出すための見取り図を端的にわかりやすく示してくれているというか。みあこさんのイラストがかわいすぎて何度も頬がゆるんだ。 - 2026年3月16日
ふくろう模様の皿アラン・ガーナー,神宮輝夫読み終わった児童文学とは思えないほどの怖さだった…… 思春期の男の子の傷つきやすさと、それを言語化できないことによる暴力への発露、じっとりとした嫌な感じ、みたいなものをよく描いていたように思う。ウェストールの『かかし』によく似てる。 - 2026年3月6日
苦海浄土 わが水俣病 (講談社文庫)石牟礼道子今さらながら読めてよかった。 〈生きとし生けるものが照応し交換していた世界〉 〈そこでは人間は他の生命といりまじったひとつの存在〉。 なぜ水俣と漁民をここまで幻想的に描くかといえば、近代的な知性と近代産業文明がこれら生命のつながりを奪ったからである。失われたものへの追悼であって、自然に帰れ、みたいな単純な反近代主義でもない、と思う。そこがいい。 個人的には、石牟礼道子がいまでいうヤングケアラーであったこと、当事者の代弁をしてしまっていること、をどう捉えたらいいのか、をモヤモヤと考えている。 - 2026年2月24日
感じるオープンダイアローグ森川すいめい読み終わった対話とは何かをゴリゴリ学ぶというより、 対話のなかに置かれた個人の心境や変化を通してオープンダイアローグの勘所を掴む本、という感じ。タイトル最初はピンとこなかったけど、まさに「感じる」本。 さらさらとした文体で数時間で読めるので入門には最適。 - 2026年2月22日
親鸞 (平凡社ライブラリー)吉本隆明読み終わった講演録なのですぐ読める!吉本隆明による親鸞の解説がとってもいい!石牟礼道子さんの「煩悩」の解釈も自分にとってとても大切なものになりそうだ。 「日々を生きている中で思い続けていることの糸を手繰っていくと、どこかで聞いたり、読んだりしたことのある親鸞聖人にたどりつくように思う人は少なくない。そういう人々の問いかけに、応えるために書かれた本は少ないのではないだろうか」 解説にこうあるように、親鸞の言葉が生きる実感に馴染むように書かれているのが素晴らしかった。本来、説教とは文字の読めない庶民のためにあったわけで、吉本隆明はそれに限りなく近い感じでの語りだったように思う。 自力ではなく他力へ、というのは私も常日頃から障害のある人たちに教わってることでもあり、親鸞はこれから考えていきたいテーマだなと思った。 - 2026年2月19日
大魔法使いクレストマンシー 魔女と暮らせばダイアナ・ウィン・ジョーンズ,田中薫子読み終わったあーーーーーーーー強烈だった。 自己顕示欲と支配欲が強い暴力的な姉、グウェンドリンがとにかくひどい。ダイアナウィンジョーンズはゴーイングマイウェイな女を描かせるとピカイチだな…………。【追記】他の方の感想で〈悪い女の子はどこにでも行ける〉とあり、ほんとピッタリ!と思った。そういう視点ではグウェンドリンは素敵なんだよね。 暴力的な姉に虐げられてきた当事者(私のこと)としては目から鱗というか、過去と和解できそうな学びもあった、かもしれない。ずっと「なんでわたしが」と思ってきたけど、無自覚に姉の影を踏みつけてきたのかも。だからと言って何ができたわけでもないし、してやる義理もないのだけど、姉なりに理由があった、ということ。 - 2026年2月17日
すばる 2026年 2月号すばる編集木村友祐さんの「殺しの時代における都市型狩猟の考察」すごかった。 嫌われもの動物(ゴキ、ネズミ、蛆、トコジラミ、)と、嫌われものの人間(自己責任論者や陰謀論者、ハラッサー)を同等に扱うの、動物愛護家としてかなりレベル高いというか、一つの到達地点なのでは、、、と思う。 憎み憎まれ、殺し殺される関係のなかでのいのちへの責任の取り方を示していたように思う。 - 2026年1月31日
タイミングの社会学石岡丈昇読み終わったこれも1月に読んだ本の記録。 もう、私が言うまでもないけれど名著だった………すばらしすぎる。 「貧困を生きることは時間的予見を喪失することである」。 このことを、「貧困を考える」のではなく、「貧困を生きる人の思索から考える」。一般性の高い説明モデルを構築するのではなく、人びとの「ものの見方」に分け入るために理論を必要とする。 この倫理観が結果的に、これまで描かれてこなかった貧困地区を生きる人たちのレジリエンスを掴むことにつながっているのだと思う。 そこに生きる人と共に書く。眼力をつかって権力構造を暴く。 周辺に押しやられた人たちには眼力「しか」残されていないのではなく、それさえもが抵抗の立脚点となる。石岡さんの温かくも鋭い眼差しに、日本にいる私も救われたように思う。 - 2026年1月31日
ケアの倫理岡野八代読み終わった正月に読んだ本。いまさらメモ。 「(…)ケアの倫理は、異なりを抱えた存在者たちの不平等な関係性のために、個々の被傷性の程度には大きな違いが存在していることに対応するために人間社会は存在しているし、存在すべきだと考える。すなわち、わたしたち人間には、最も傷つけられやすい者たちを含めた、傷つけられやすい者たちがじっさいに傷つかないように配慮する社会的責任がある。その認識こそが、社会を構成する原理の端緒にあるはずだと考えるのだ。」 「ホッブズのようにひとが自生するかのように想定するのをやめ、むしろ、一人ひとりの生の端緒に思いを至らせてみる。すると、傷つけられやすい、環境によって左右されやすい、放置されると死に至るような脆弱な身体がある。そして、そうした身体が発するニーズを感知した者たちが、あるケア関係へと包摂されていくと想像できないだろうか。(略)ひとの端緒に傷つけられやすい身体があることから、そのニーズを満たすために社会が構成されていくと発想を転換することで、包摂を呼びかけているのは、他者に晒される身体をもつ依存する者たちであり、依存する者たちがまず社会に存在すると考えることができる。そして、このような傷つけられやすさと依存を根絶することは不可能であり、かつ理想でもない。」 - 2026年1月30日
君は永遠にそいつらより若い津村記久子読み終わったかつて読んだ学生時代ぶりに読み返したら、自分の魂というか、分身みたいな作品になっていて驚いた。 世間に対する自分の不器用さを呪いながら、でも誰かの傷をみてしまったときに応答せずにいられない、そのぎこちない体のおかしみ。せいぜい私は「君は永遠にそいつらより若い」とかいう、なんの役にも立たないことしか言えないし、その不遜さが嫌で仕方ないんだけど、でもどうか君には健やかでいてほしい、という願いや希望が詰まっている。 津村さんはインタビューで自分ではほとんど読み返したことがないと言っていたけれど、すばらしいデビュー作だと思う。 - 2026年1月30日
ヴィーガン和食庄司いずみ気になる - 2026年1月30日
もどさずできる乾物料理庄司いずみ気になる - 2026年1月29日
- 2026年1月29日
共依存とケア小西真理子読み始めた - 2026年1月28日
- 2026年1月28日
バザールカフェ ばらばらだけど共に生きる場をつくるマーサ・メンセンディーク,佐々木結,松浦千恵,狭間明日実,白波瀬達也,野村裕美気になる - 2026年1月27日
チームのことだけ、考えた。青野慶久気になる - 2026年1月27日
ふくろう模様の皿アラン・ガーナー,神宮輝夫気になる
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