zaki.
@zaki
2025年3月15日

侏儒の言葉 文芸的な、余りに文芸的な
平出隆,
芥川龍之介
読み終わった
蟇 P90
色彩感覚を感じる良い文。
私はビルの合間に覗く標識にも同じ感覚を抱いているがやはり生物である以上こちらの方が愛らしく見える。
鴉 同
「わたしは或雪霽の薄暮、隣の屋根に止まっていた、まっ青な鴉を見たことがある。」
雪晴れの日、景色の白さより陽に陰った青みに惹かれる。
短に感じた生物がある時いつもと違う複雑なものに見えてしまう時があるがこの文はそういった面白さを感じる。
※鴉の羽は構造色というらしいがそれを難しく理解しても特に意味はない。東洲斎写楽の似顔絵を見た時の芥川氏の心持ちを覚えておく。