考えたい葦 "イニシエーション・ラブ" 2025年2月13日

イニシエーション・ラブ
最初読んだ時は嫌いだったんだけど、どこに対する冷笑、皮肉なのかを理解したら評価が変わった。 恋愛=人格的成熟 という等式を冷笑している作品と理解すると面白い。 Aで主人公が過去を美化してBでその理想を壊す、 これは恋愛そのものに対する冷笑と見ると弱い。 我々は過去の恋愛で成長したように思い込んでいる。 しかし実は勝手に都合よく過去を解釈しただけである。 これは作者による読者に対する冷笑であり、その根拠としての時間を用いた仕掛けが施されている。 イニシエーション(通過儀礼)とは言っているものの成長などしていないとした皮肉がキャラやタイトルそして読者にもかかっているのだろう。
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