ぽんぽこピッツァ2号店 "BUTTER" 2026年3月7日

BUTTER
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柚木麻子
読書記294 再読。昔一度Kindleのキャンペーンで読み、とても面白かったし、どこの本屋でも平置きされているし、柚木麻子には日頃から散々楽しませてもらっているし、ついに観念して買った。買ってよかった。やはり良い本は紙で持っておくに限る。 ストーリー自体も巧みで飽きさせないが、感動するのは食を表す語彙の豊かさである。バター醤油ごはんも、バターケーキも、味噌バターラーメンも、そして七面鳥も、読んでいるだけでお腹がすき、口に唾が湧いてくる。こんなに読んでいてお腹がすく小説は他にない。 そして単純な男vs女の構図ではなく、女の多面性も描くことで、カジマナを、ひいては日本の女を取り巻く社会の複雑さを表現することに成功している。女の敵は女っていうのは男が作った幻想だけど、女の敵は男だけじゃないし、男が必ずしも敵なわけじゃないんだよな。
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