蓬子 "にごりえ・たけくらべ" 2026年2月6日

蓬子
蓬子
@yomoco____
2026年2月6日
にごりえ・たけくらべ
2月6日(金)の夜 ☕注文したもの ホットオレンジショコラ1100円 時間の都合で『にごりえ』のみ読了。一葉の作品は初めて読んだような気がする。中高の国語の授業で扱った気もするが、あまり覚えていない。明治28年の短編小説、現代とは異なる言葉遣いに時々理解が追いつかなくなりながらも、作品世界を頭の中で思い描きながら何とか読み切った。とりあえず源七はクズ男すぎる。 お力が衝動的に店から失踪し、一心不乱にどこともない遠くへ向かいながら語る自らの苦しみと絶望は、現代社会にも十分あり得るものだと思った。町の賑わいの音や色が遠ざかり、自分ただ一人がこの上なく孤立していく感覚は、一葉もどこかで味わったのだろうか。 「お力何処へ行く」と呼び止めた朝之助も、お力を現実世界に繋ぎ止めたように見えて、完全な救いとはならなかった。幼い日に大切な米を落としてしまった悲しい思い出も、お力のトラウマとなってずっと尾を引いていたのだろう。小半時も物言わずに涙し続けた胸中を思うとやり切れない。その後の会話と事の次第に漂う諦念。暗い結末と重い余韻。
にごりえ・たけくらべ
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved