
小萩海
@umiyoake
2026年3月7日
性と国家
佐藤優,
北原みのり
読み終わった
凄まじい本だった。途中の感想で「面白い」と書いちゃったけど、雑というか軽率だったと反省した。前のめりになって読んだのは事実です。のけぞったり驚いたり発見だったりのページをスマホにメモしたらそこそこの数になりました。
この国の性をめぐる問題の、底の知れなさの一端を一気に飲み込んだ気持ちです。減る気配のないネットポルノ広告や、苛烈でありつづける性加害事件、人権を奪うポルノビジネス、それを許容する一定層の存在、慰安婦問題や沖縄基地・米軍性加害問題に蓋をしつづける人々、男性優位社会の構造的な問題などなど書ききれないさまざまな要因が絡まりながら今も生き続けていて、現時点でもクソッッッタレだが、この状態のまま将来戦争が起きたら、(今すでにそういう言説は起きているが)女性はとにかく子を産み育てよと機械のように扱われ、「国家のため」という名目で慰安婦として戦地に送り出されるということは誰にもあり得るということを思うのでした。めちゃくちゃ嫌。
今まで歴史としてとらえていた慰安婦問題を、現実で起きつづけているものとして自分ごとに近く考えることになったのは、自分としては大きな読書体験だったのですが、さまざまな当事者との間には分厚く高い壁があることもまた想像でき。
沖縄の人たちが冷ややかに見る目は、自分にも向けられることだろう。
どうしたって、あなたと私は違う。知ろうとすることも、理解しようとする(そして理解した気になる)ことも、一方的であれば、ますます溝を深めることになる、
それでも理解したい、と考えることが、たとえばどうしても主体的になれずどこか遠いものとして捉えているフェミニズムに繋がるのだろうか。
自分にとっての、当事者性?
傲慢かも。
また読み返したい。


