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小萩海
小萩海
@umiyoake
本が好きです。文・絵を作ったりも好きです。
  • 2025年5月21日
    荒木飛呂彦の漫画術
    耳が痛くなった……。あー今自分物事を雑に扱おうとしてるなーとか面倒くさくて作るのサボろうとしてるなーという時に読んだら背筋が伸びそう(あるいは打ちのめされるか)。物語作りの参考書としてまた開きたい。 ネームにおける日本の漫画と欧米の漫画のコマ割りの違いの指摘は、漫画に限らず共通してるものがある予感がして、興味深かったです。
  • 2025年5月6日
    r4ンb-^、m「^
    先日3/1に刊行されました『r4ンb-^、m「^』(著・柿内正午さん)の装画および挿絵を制作いたしました、小萩海と申します。 刊行から一ヶ月が経過したところで、柿内さんに絵側の制作の裏話を書いてもいいかお尋ねしたところ快諾いただきましたので、(いつのまにか二ヶ月経過していましたが)せっかくの機会ですのでReadsの場をお借りしていろいろと綴ろうと思います。 3300字近くあるので、時間に余裕がある時の暇つぶしにどうぞ。 ・表紙について ☆目指したことまとめ ・ルドンさんの姿として間違いがなく、らしさがあること ・柿内さんと話し合った方向性と大きなずれが生じないこと ・本文を読んだ後に、さらにルドンさんのことを愛しく思っていただけるようにしたい まず、ラブリーさでいえば本物に勝るはずがなく、正確性でいえば写真が適しています。 だからこそ、どうしたら絵ならではの良いものにできるかな〜というのは、はじめから最後まで模索していたことでした。 今回お話をいただいて、資料写真とともにイメージのすり合わせを行った初期段階で、猫本ということで、ルドンさんをメインにしたポートレート的な方向性でいくこととなりました。 また、具体的な生活についてのエッセイ本でもあるので、フィクションに寄ったアプローチではなく、現実的な説得力もある絵を目指すことにしました。 まずルドンさんの外見ですが、いくつかわかりやすい特徴はあるものの、全体には複雑な毛の模様をしており(文中、奥さんの言葉を借りれば、鵺のよう)、いくつかいただいた資料写真を、難しいなあ〜と思いながら見ておりました。額とか特に……。 また本文に具体的な外観描写があるため、描く側としては参考になったものの、逆に言えばごまかせないなあと思って丁寧に取り組みました。 また、特に重要視したのは、「本文を読んだ後に、さらにルドンさんのことを愛しく思っていただけるようにしたい」ということでした。 収められた日記やエッセイを読むと、こちらがにこにこにまにましたり、心がぎゅっとするようなところもありました。そういう諸々を含め、日常的な穏やかさを大切にしたさがありました。もちろん、かわいさも出したいです。 ルドンさんらしさを描くということとも、繋がっています。 また、本のあらすじ・方向性として「他者を迎え入れる記録と思索」「軽く読みやすいエッセイ」ということも特徴として挙げられます。すり合わせでも、大事にされていた点でした。 本文では、戸惑いを抱きながら猫との生活を模索しつつ、あっという間に生活そのものが変容していく様が書かれています。 表紙としては、生活がまざりあおうとしているあたりをイメージして描いてます(実際のところ、本文ではまざるのを噛み締めるより先に一気に変化したという印象が強いですが……!)。 そんなこんなを考えながら絵に反映した、具体的な内容としては、 ・初対面であってもまったく物おじしない、人懐こすぎるルドンさんの、前のめりな雰囲気を、ちょっと前足を出す感じや、見上げてきているのがわかりやすい、上からのアングルで表現しています。 ・体の影をやや手前の方に落としているのは、前述したこちら側に来ようとしている雰囲気を、視線的に感じ取れるかも?という考えがあります。 ・瞳に、ぼんやりと人影を映していますが、柿内さんご夫妻です。「柿内家に居る。見上げてる」というダイレクトな表現と、他者との生活の重なりをイメージしています。 ・軽やかなエッセイらしさと、ルドンさんの明るい性格を表現するため、直射日光が当たっているようなイメージで光を演出しています。(こうした光の方向性は柿内さんとも話しあって決めた点で、自分にはない視点があって面白かったです) 等々。 さらに作業工程として、ちょっと技術的な話になってしまいますが、ルドンさんの顔が目に入りやすいような構図にしたり、光や影を調節しています。 たとえば、人の目は、光と影の境目や、補色をはじめ色の違いなど、コントラストがあるところに目がいきやすい性質があります。 そのため、ルドンさんの特徴的なところや、絵の中で見てほしいところにコントラストがつくようにしています。 具体的には、 ・目(瞳孔と、ハイライトの白のコントラスト。また絵の中で一番鮮やかな黄色の中に、さりげなく緑を入れてみたり、瞳を囲う縁も、紫や青など、黄色と反対色(いわゆる補色)にすることでよりコントラストを強めています。ちなみに左目部分も大事な特徴なので、青をちょっと差して、強調しすぎず埋没せずの塩梅を狙っています) ・耳(胴体の影に対し、光の当たる耳は明るく輪郭を強調しています) ・靴下(前足は光と影の境目ができるようにしています。また本来、現実的にはこうした状況においてこうした青い影は入りにくいですが、絨毯の赤と色味の差異をつけることで靴下部分の強調を優先しています) ・胴体手前側の白い毛(光にあたっている部分とちょっと影になった部分で、さまざまな色を使っています。これも現実的にはこういうふうには見えないけれども、「鵺のよう」感を出したかったので、あえて遊んでいます) 等々。 そんな感じのことを考えながら、全体にはルドンさんに明るい光がたっぷり当たっている、やわらかい印象になるといいなあと思いながら、完成形に至りました。 こんなふうに絵としてはもりもりに意図をちりばめていていますが、タイトルは無意味な文字列であり、ましてや猫にとっては知ったことではありません。それがいいですね。 ・挿絵 ペン画でのラフスケッチ風というご依頼だったため、いくつかいただいた資料写真をもとに、ペンで一発描きのスケッチを紙に大量に描いて、その中から候補を選定し、最終的には柿内さんに選んでいただきました。 もとにしたのは写真ですが、実際に目の前にルドンさんがいることをできるだけ想像しながら描くのを心がけました。 つまり、作業自体が静止画をもとにしていても、現実では、人間の都合などお構いなしに常に動いていて、それをその場でスケッチしている状況……ということを念頭に置いています。 なので、今回でいえば、寝ている絵は描写が細かくてもいいけど、動いている真っ最中の絵は躍動的な動作そのものをとることを意識するなど、リアルタイムのスケッチ感が出るといいなあと思いながら描いていました。 そのため、線が二重に重なっていたりして清書で描き直すだろうところも、そのままにしています。 とはいえ、最終的にどういった絵がいいかは柿内さん次第なので、提出した段階ではもっとイラスト的な路線も混ぜていました。 自分的には意外なものも選ばれ、そういうのも共同作業の醍醐味でした。 結果的には、この挿絵で選ばれたものが現実的な猫感に近かったので、表紙絵もラフ段階より一層リアルな質感に近づけたり、この挿絵の制作自体ルドンさんの観察と練習にもなり、表紙と連動しながらの作業でした。 線だけの絵自体は苦手な方なのですが、味のあるかわいさを感じてもらえたら嬉しいです。 そんな感じで、絵側としては制作を進めていました。 当たり前ですが、メインは本文ですから、こうして文以外の細かい制作話を書くと、まるで「私を見て!」と主張しているようでそわそわします。 ですが、今回の制作が、やりとりも含めて楽しく、柿内さんにも喜んでいただけたのと、実際に頒布開始となってさまざまな方のご感想を読んでいたら嬉しくなり、ある種のエンタメの一つとして提供できればと思いしたためました。 蛇足かもしれませんが、また一層ルドンさんや『r4ンb-^、m「^』のことを好きになっていただいたり、本がさまざまな方の手に渡っていく一助になれば嬉しいです。 なかなかまとまらず長々となってしまいましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました! (ちなみに、未熟な身ではありますが、こうした文章関連にたずさわる受注仕事が今後もできたらなあと思ってます。 もしなにかの機会にちらと思い出すことがあれば、どなたでもお気軽にご相談ください! 個人制作の絵やお問い合わせ先はこちらにまとまっております→ https://www.umikohagi.com)
    r4ンb-^、m「^
  • 2025年4月26日
    アインシュタインの旅行日記
    アインシュタインの旅行日記
    この日記を書かれた頃は1922年〜23年で、まだWW2は起きておらず、イスラエルも建国されていない。アインシュタインはまだドイツから亡命していない。 日記の前に、100P以上は日記の背景である歴史について書かれていて、ひとまず順序よくそこから読み進めてる。 アインシュタインが日本についてどう感じたかには現状そこまで興味はないけれども、シオニスト支持者であった彼がパレスチナを旅して何を記したかは気になる。 シオニストにとっては、アインシュタインのパレスチナ訪問は重要なプロパガンダだっただろう。
  • 2025年4月13日
    やこうれっしゃ
  • 2025年3月31日
    荒木飛呂彦の漫画術
    エネルギッシュな内容なので休みつつ読み進めてる。かなりジョジョを読みたくなっている。
  • 2025年3月23日
    レンブラントの身震い
    レンブラントの身震い
    5時間半おこもりして読みかけから一気読み。 AIの推進とその付き合い方について、倫理観を含めて問われる昨今、もう事実上生活を支配しているといっても過言ではない域まで達しているように感じていますが、日本語訳が出版された年から4年以上経った今も書かれてる内容は古びた感覚ではなく、むしろ今も感覚的には変わっていないような。著者の専門である数学の分野を脅かしているかは不明ですが。機械に意識はなく創造性を獲得したともいえず、その進化の目的がもはや創造の拡張ではなく金儲けなのが、虚しいです。 アルファ碁の話は知ってましたが、チェスや数学、音楽、絵や詩・小説など、さまざまな分野でのAIに関する大量の実例や、アルゴリズムに焦点を当てた歴史を知れて、学びになりました。なんだかんだ、AIに関する本をちゃんと読んだのはこれが初めてかも。 この方に限った話ではないのですが、芸術分野への興味が強い科学者や数学者の文章は、やわらかい傾向があって好きです。読んでて突き放されなくて。 創造性とはなんなのか、ゆさぶられるような読書でした。
  • 2025年3月21日
    レンブラントの身震い
    レンブラントの身震い
    案の定、貸出期限内に読みきれなかった! でも3分の1ほど読み進めて、読みきれそうな予感があるので忘れずに延長申込。
  • 2025年3月19日
    レンブラントの身震い
    レンブラントの身震い
    最後の章を読んだ後に最初に戻って少しずつ読み進めてる。ひとつひとつの章が短めなので、案外読みやすい。
  • 2025年3月16日
    生きることは頼ること 「自己責任」から「弱い責任」へ
    面白かった。ケア連帯の重要性を説く感じかと思っていたけど、そもそも責任ってなんぞ?というところに焦点を当てて論じられていくのが個人的には新鮮でした。けっこうもみほぐしてもらった感じ。 私自身、どっぷり自己責任概念と共に生きてきてるし、自分の中軸を成してしまっているのは事実なので耳が痛い部分もあり。責任にまつわる、あらゆる経験を省みることにもなった読書でした。幻想の修正をかけていきたいところですね。
  • 2025年3月16日
    不在者の祈り
    不在者の祈り
  • 2025年3月15日
    真の人間になる(上)
    真の人間になる(上)
  • 2025年3月12日
    イスラエル軍元兵士が語る非戦論
    イスラエル軍元兵士が語る非戦論
  • 2025年3月8日
    謎の独立国家ソマリランド そして海賊国家プントランドと戦国南部ソマリア
    この生涯でまず行くことはないに違いない場所なので買ってみた。新刊が出たかなにかでちょっとしたフェアの棚ができており、パラパラと立ち読みして面白そうだった。サイン本があったけどさすがにファンでもないのでやめた。
  • 2025年3月8日
    荒木飛呂彦の漫画術
    今更ながら買ってみた。自分は漫画を描かないけど、創作全般に学びになりそう。読んでみて良かったら悪役について書かれた本も読んでみようと思う。ただ問題として、ジョジョ全部履修してるわけじゃない。大丈夫だろうか。一応、さっと読んだ感じ大丈夫そうだなと踏んで買ったわけだけれども。
  • 2025年3月8日
    イスラエル軍元兵士が語る非戦論
    イスラエル軍元兵士が語る非戦論
    Blueskyでマルジナリア書店さんの紹介を見て気になったので購入。ドキドキするが、関心度はかなり高い。
  • 2025年3月8日
    生きることは頼ること 「自己責任」から「弱い責任」へ
    序文を読んであまり堅苦しくなく、目次を見ても全体的に今気になっている内容だったので購入。新しいことを知りたいというよりは、今感じているもやもやの言語化を、頭の良い人の力に頼ってできるようになりたい。
  • 2025年3月8日
    東大ファッション論集中講義
    事情あって2月に原宿ギャルのイラストを描いた時、ユニクロGUを主体とした自分とはまったく違う原宿で派手に生きる人々の写真を大量に見て、ファッションって自己表現の一環なんだなあと思って興味が湧いたので買ってみた。そういえば三年くらい前に買った雑誌『JJ』に関する新書、本棚のどこかに入れて積んだままだったことを思い出した。
  • 2025年3月8日
    パースと奥行マスターガイド イラスト制作のための基本理論と豊富な実例
    今日の本屋の本命な新刊技術書。『色と光』がとても良かったので、期待。勉強するぞー。
  • 2025年3月8日
    真の人間になる(上)
    真の人間になる(上)
    絶対好きなやつだなあと思って買った。上下巻の小説なんて随分読んでないな。読み切れるかな。ここに書いたらなんか読めそうな気がする。
  • 2025年3月8日
    世界99 上下巻セット
    短編ですらもっていかれるのに、村田沙耶香の大長編なんて読んだら、もう戻れないところにいきそうでこわい。上下巻に怯んで購入をやめてしまったが、なぜか代わりに買った小説もまた上下巻だった。つまり本の長さに怯んだのではなく、村田沙耶香に怯んだ。もう少し暖かくなったら覚悟を決めたい。
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