K.K. "あくまでも探偵は もう助手は..." 2026年3月8日

K.K.
@honnranu
2026年3月8日
あくまでも探偵は もう助手はいない
佳作。 小手調べ80頁長編(中編?)170頁エピローグ90頁。一応シリーズ二冊目だけど、本書だけ読んでも楽しめる。警察署で爆発という筋は『爆弾』を彷彿とさせる。こちらが先だけど。香々美さんが出るあたり中弛みするけど、すぐ解決してくれるのでストレスはない。後半の登場人物がちゃんと印象付けられているのが偉い。残る紙幅が少なくなっても、何が起こるんだろうどうなるんだろうの楽しみは詰め込まれている。助手との別れについては、少し否定的。 性犯罪に関する描写があり、徒に刺激的ではないけど、警句は必要か。主役が人助けを志向するキャラ故か、社会に対する姿勢が作品に現れているように思う。その上で創作に何が出来るか。講談社タイガは一部の作品以外、一作完結かシリーズ化しても二冊目打ち止めの傾向が高い(本書も例外でない)のだけど、シリーズが続いてもここで終わっても問題のない構造になっている。如月新一という書き手の確かな実力の表れた一冊。
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