ちゃそす
@1000book_zautusu
2025年12月30日

かつて読んだ
22冊目。
日本でも馴染み深い仏教。数々の宗派や教えが存在するが、ブッダの教えは一体どれなのか?
初期仏典に立ち返って、釈尊の教えを解説する一書。
まず初めに、日本で最も一般的であるのは大乗仏教だが、これはブッダの教えそのものではない。
ブッダの神通力が何らかを解決する逸話、極楽浄土に神仏習合。日本の仏教は文化的・宗教的な面を発展させ、本来のブッダの教えてとはかけ離れている。
ブッダ決しては神のような存在などではなく、祈るだけで救われるなどと説いていない。また多くの宗教のように死後の救いを語っていない。
「死ぬまでの間、人はどう生きるべきか」
この命題に対する、普遍的解答を説いたのが本来の仏教だ。
つまり仏教は宗教というよりも、道徳・倫理・哲学といった面が強い。それもただ机上で展開するものではなく、実戦の伴った教えだ。単に口で説くだけでなく、その通りに生きろと指導する。だから仏教には修行がある。
人として正しい生き方をするために、自分としての軸を持て。常にその軸を頼って物事を判断し、行動しろ。そう仏教は説いている。”こういう事をやりたい、ああいう事をやりたいとチグハグに衝動的に意欲するだけで、統一して考えるということをしないで、その瞬間瞬間に勝手なことをする。”そういったワガママな生き方をしてはいけない、と。
その時々の気分、感情で行動することのどれほど多いことか。
ここに、仏道の実践の難しさと奥行きを感じた。