ちゃそす
@1000book_zautusu
2025年12月30日
新規事業の経営論
麻生要一
かつて読んだ
23冊目。
著者が数々の新規事業が興るのを見てきた中で、多くの事業が直面する「次の壁」。
事業創設はゴールではなくスタートだ。
生まれた事業を、どのようにして成長させるのか。そのために必要な枠組みを解説。
SEED期以降ではこれまでのMVP期とは課題感が大きく異なる。
なので折角生まれた新規事業を「後は頑張ってくれ」と放任するのではなく、会社として成長を支援しながら、将来企業としての経営戦略にどう組み込むか、という大きな絵を描いていくことが重要だという。
そして最終的に新規事業が既存事業と並ぶ規模まで育ったら、既存事業と合わせた会社全体としての戦略を組み立てていく必要がある。
確かに、企業はきっと「今のままではダメだ」という思いから新規事業を取り入れたはずだ。であるならば、新規事業が会社の経営に影響を与え、新規事業なしでは見られなかったであろうビジョンに向かって企業は進んでいかなければならない。
そんな未来が理想なわけだが、実のところこれが実現できるビジョンを著者自身ですら想像ができないという。
様々な新規事業を見届けてきた著者ですら統合後の未来を思い描くことができないというと、そもそも「大企業の行き詰まった経営にイノベーションを起こすための新規事業」という考え方がそもそも正しいのか?という疑問が残る。
かつて錬金術師が化学反応で金を作ろうとしていたように、何か見落としている根本的な間違いがもしかしたらあるのかもしれない。