むにどら
@drumni
2026年3月8日
会話の0.2秒を言語学する
水野太貴
読み終わった
ゆる言語学の水野さんの本ということで読んでみた。
率直に言うと期待外れでした。調べたら紀伊國屋人文大賞2位とのこで、この選出大丈夫か?と思ってしまった。ただ、これに関しては電子書籍で読んだせいで、本としての雰囲気を理解してなかったせいかもしれない。たぶんこの内容だとカジュアルな本ですよーってほんわかな装丁になっていると思う。
さて、何がそんなに不満かをひと言でいうと、会話はフラッシュ暗算ではないってことだ。瞬間的に文意が流れ込み、構文を処理し解釈を当てはめ言外の情報を感じ取る、ターンが変わる、ということを0.2秒でやっててマジ会話すげーみたいな、アホかと思う。
もちろん著者もそんなことは思ってないだろうが、だからこそ釣りタイトルのネットニュースを読んだ感覚になる。針小棒大じゃなくてその原寸大の針をじっくり見たいんだ
この本のなかで0.2秒に触れてるのはどこの部分なんだ?サッチャーが記者に割り込まれていたというのは当にその部分の話で、それ以外は何か語ってるように思えなかった。
繰り返しになるが、この本はある発言が30秒あったとしたら30秒+0.2秒の話をずっとしている。こういう欺瞞はやめてくれと思う。
読んだ感触として、言語学のはなしと雑学な交互に続きエッセイで締める感じ。じゃあ最後のエッセイだけ読みたかったよ。
本業をしつつ、ゆる言語学をやりながら執筆をし、完成まで持っていったのは素晴らしいと思うし、これからも続けていってほしいが、全体としてファンメイドな作品でそれなら本編(ゆる言語学)を聞けばいいと思った。
youtuberの本は買って後悔してばかりだが、考えれば当たり前で本を書くほどのネタがの残ってないんだろう。ミーハーならむしろ芸人の本を買うべきかもな、若林なんかすごい良かったし。