
REIRI
@q0b
2026年3月10日
知の体力
永田和宏
読み終わった
良書だった。
📝
いざというとき、世界に対峙する語彙あるいは情報を持っているかどうかは、自らへの信頼感に直結し、世界への対応の仕方を決める。積極的に立ち向かえるか、消極的にしり込みするかを決める要素になる(78頁抜粋)
自分がいやおうなく周りからはみ出してしまう部分。(中略)集団のなかに居ることの居心地の悪さ、周りとの折り合いのつけにくさ、自らの抱え込んでしまった本質的な寂しさ、孤独感、そのような、世界との葛藤のなかにしか、個性の芽は育たないものだ。「自らの可能性」に気づくことの大切さを何度も言っているが、その可能性は<他者>と異なる自分、「らしくない」自分に気づくところからしか糸口を見いだすことはむずかしい。(136-137頁抜粋)
「妬み」は常に<微差>に由来しているのだと思えること。<微差>だからこそ、その気になれば、自分もその妬んでいる相手と同じ場に立つのは可能だと思えること。そのために行動に移せること。その大切さを今一度確認しておきたいと思うのである。(161頁抜粋)
評価というものは、それが良ければ自信をもってさらに励み、悪ければ、それを分析して克服できるように対策を練る、そういう使われ方をした場合にのみ意味を持つ。(163頁)
思いつく限りのことは話してしまって、これ以上訴えたい内容が思い浮かばない、泣言を言い続ける言葉がなくなったという状態になった時、人は初めて他人の言葉を受け容れる空間を持つことができる。苦しい思いばかりがいっぱいに詰まってしまった心には、他からの言葉や示唆を受け容れる空間がないのである。自分をとことん吐き出して、いったんからっぽになった上でなければ、人の言葉が浸透する余地がない。(208頁)
その他、Ⅲ部の最後のメッセージも非常に胸を打たれた。
もっと若い頃(10代後半)に読めていたらよかったなあ。でも大学を卒業した後だからこそ理解できる部分もあるかもしれないなあ。
