鷲津 "死神の精度" 2026年3月12日

鷲津
鷲津
@Washizu_m
2026年3月12日
死神の精度
死神の精度
伊坂幸太郎
伊坂さんの中で3番目に好きな作品。タイトルが秀逸です 最初読んだ時は「直木賞」間違いないと思ったんだけどな 先に映画の方から話をすると、千葉役の金城武、役柄にあってましたね〜「MUSIC!」の響きが絶妙…以上…後は聞かないで( -_-)フッ . そういえば、千葉は『重力ピエロ』や『魔王』にも登場します。ご興味ある方は、そちらもどうぞ 調査員として人間界に送り込まれ、対象人物を観察して死に値するかどうか見極める「死神」。「可」とするか「見送り」とするかは、その死神の裁量...っていうか主観に任されてる まあ殆ど「可」なんですけど(-。-; 稀に「見送り」もある、だから「死神の精度」 千葉の場合は、そこに「MUSIC!」が絡んできます...どうです?ここまで聞いただけで、読みたくなってくるでしょう 死神が人間界に降り立つ時代は、マチマチなんです〜。その上会話が妙に律儀なものだから、時々、人とのやり取りがおかしくなる。その辺もいい感じを醸し出してて、読んでて可笑しいんですよ 6つの短編を繋ぎ一つの小説として構成、そして登場人物が微妙に繋がっている...伊坂幸太郎のお得意のパターンですね 映画にすると尺の関係でどうしても幾つかのエピソードが削られてしまい、原作ファンとしては、ちょっとやるせないんです 最初のエピソード『死神の精度』は勿論のこと、映画ではカットされましたが、『恋愛で死神』のエピソードが好きです この頃からずーっと、伊坂幸太郎に恋愛小説を書いて欲しいな〜と思ってました。だから『アイネクライネナハトムジーク』が出た時は、小躍りしましたよ。まあアレはアレで斉藤和義との企画モノだったんですけどね 登場するイケメンの萩原くんが切ないんです…女子の方、今、イケメンって言葉に反応しましたね… 片思いのお相手、古川朝美さんも素敵。バーゲン品のジャケットに悩む朝美さん、見かねて声をかけた店員の萩原くんに『今、頑張って決断しますから、遠くから見守っていてください』... このセリフで萩原くん落ちたんですね…わかります 萩原くん、イケメンだけど真面目なんです。千葉に「恋愛とは何だ」と聞かれた答えが、『たとえば、同じものを食べた後で同じ感想を持ったり、好きな映画が一緒であったり、同じことで不愉快さを感じたり、そういうのって単純に、幸せですよね』...平凡だけど、このセリフ大好き お互い何も確認せずに、入手困難なチケットを、こっそりとそれぞれ二枚入手した萩原くんと朝美さん...それを隣で見ていた千葉が気にしたことが『二人とも手に入れているなんて、このチケットは本当に入手困難なのか?』...ジーンとくるシーンにクスっとした笑いを入れてくる伊坂幸太郎、最高です ラストは切ないです 笑顔で萩原くんの元へと急ぐ朝美さん。それを見送る死神の千葉…この場面、いつも僕の頭の中で、ビートルズの「Hey Jude」が流れ始めます...
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