
amy
@note_1581
2025年3月15日

かつて読んだ
感想
家族になること、家族でいることの困難さが繊細かつ如実に描かれている
家族というだけで何かを期待して、期待されて、叶わなかったときはそれだけ深く失望し、失望される
日本は家族関係があまりにも密で排他的で閉じたもの過ぎて家族だからこそうまくいかない問題がたくさん散らばっている。些細なものから特大のものまで
家族だからといって人間としての相性がいいわけではない。例えばメールや電話などコミュニケーションツールを用いた距離感は合わないと感じる人もいる
用がなくても連絡があることが望ましいとする人たちと用がない限りメールや電話はしたくない人たち。
友人たちなら「そうなのか」と理解を示してもらえるのに家族だと途端に「家族なのに」なんて言葉が飛んでくる
「家族なのに」「家族なんだから」は万能な魔法でもあり呪いでもあるんだと感じることが多い。
手放しで家族最高!とは言えないし、でも家族のことは顔も見たくないほど嫌い!なわけでもない。そういうリアルな質感がすごくよかった


