mm "まずいスープ" 2026年3月14日

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@miho-0525
2026年3月14日
まずいスープ
まずいスープ
戌井昭人
戌井さんのデビュー作。 家族と、とにかくまずいスープを残して父親が失踪。 随分前に読んだので、ぼんやり。 読みやすいけど変てこりん。 元同僚の川口くんみたいだなと思って読んだ。 川口くんの家族も、優しくて面白くて変なひとたちだった。それを深刻にならずに毎日話してくる川口くん自身も出鱈目な奴だなと思った。 スーツがサイズ合わなくなって穴が空いて靴がボロボロで、でも台湾の彼女とのデートにとっとかなきゃって買い換えない。家には何回か再婚を繰り返す父の彼女(生理用品を始末しない女)と、何歳かわからない子供と暮らしていて、バラバラかと思ったらいつもみんなと夕飯を食べてた。 父親の再婚相手の国が毎回違うからいろんな国の挨拶を覚えてると言って、喫煙所でわたしにそれらを教えてくれた。 5年前に中国に行ってしまって結婚して少し太ったみたいだけど、たまにこの本が目に入ると川口くん元気かなと思う。わたしが心配できないくらいに頑丈で能天気で良い奴だからこの先会うこともないんだろうけど。 この家族もいろんな基準が世間とはずれていて、それでも悲観的に深刻になることはせずポンポンポン話が進んですぐ読み終わった気がする。 人間の機微みたいなものはシュールに描かれていて、でも超現実、悲しいけど面白い、仕方ない、みたいな。笑 世界の隅っこで堂々とこっそり生活する変なひとたち。ちょっと笑えて好きだった本。 表題作の他に2編あり。 【鮒のためいき】は回想シーンの爺さんがファンキーすぎて普通に笑った。
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