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@miho-0525
雑食。
  • 2026年3月25日
    本心
    本心
    --------------------- 分人主義 近未来 格差社会 自由死の合法化 職業リアルアバター ヴァーチャルフィギュア 仮想現実 --------------------- 【最愛のひとの他者性と向き合う、人間としての誠実さ】 って、なんて素敵で難しいんだろう。 親しい誰かの心を『わかってる』と思い込むことは、その誰かの口を塞いでしまうことなんだ。 わたしもしてしまったこと、ある。 きっと嫌だろな きっと嬉しいはず きっと本心じゃない きっと。 何度決めつけてきたか。 何度そのひとを損ねてしまったんだろう。 わからないことをわかろうとすることや、 気持ちを想像することは、 そこまでなら優しさで思いやりなのに。 いつかとても大事な人ができたら、 わからないけど想像して 違うよって言われて受け入れたい。 どれだけの時間を共にしても そのひとの言葉や優しさや苦悩を わたしの想像で上書きして黙らせてしまうことがないようにしたい。
  • 2026年3月24日
    マチルダは小さな大天才
    マチルダは小さな大天才
    小学生のときに初めて自分で欲しいって買った本。笑 思えば読書が趣味になったのはこの本(黄色いハードカバーのやつ)からだなー多分。 挿絵も可愛くて、 ロアルドダールさんの本は全部大好き。 チョコも、エレベーターも、魔女も。 校長や両親に苛立つとこもあったけど。 マチルダの賢さと強さと達観した精神力とがすごく軽やかに描かれていて、そっちに勇気しか貰わなかった。 反撃の仕方が面白いし可愛いしダメージちゃんとあるし最高笑 ミス・ハニーと出会えて最後ああゆう形になってほんとによかったー!って読み終えて小学生なりにホッとして 文字を追ってそうゆう感情が体験できたのが嬉しくてすぐまた読み返してたな...☺︎ 何年か前にロアルドダールコレクションって可愛らしい装丁で出たの見て、何冊か購入した。 全部買う予定!笑
  • 2026年3月24日
    1973年のピンボール
    ------------ ☺︎風の歌に続く第二作☺︎ 双子の女の子と暮らして ピンボール台に会いに行って、さよならする僕。 会っていた女と別れて ジェイズバーと地元に、さよならする鼠。 ------------- 鼠 は僕が地元に置いてきた自分自身(同一人物)だと思うのだけど 風の歌と違ってこの本では完全に別の人間みたいな表現がされていて一瞬迷子になった。 でも村上春樹さんの小説って当たり前みたいに概念が形をもったり動いたりするしなとかと思ったら少しだけ色々見えた気がする。 ▼個人の考察&感想メモ▼ 鼠は、変化したくなかった昔の僕。 配電盤は、誰かと誰かを繋ぐもの。 双子は、僕(今)と鼠(昔)みたいなもの? 外見は変わらなくても全然違う、的な。 →🔖僕が彼女たちを見分けることができない   『だって全然ちがうじゃない。まるで別人よ。』 交互に書かれる鼠と僕の物語のなかでの 重なるような表現で物語が自分のなかでひとつになる感覚が好きで、何回も読んでしまう。 きっと読み取れてないことも沢山ある(あるいはすでに間違えて解釈してる笑)から、また考えながらいつか読もう。 それを感じたのは例えば↓の箇所。 ●→鼠シーン ◯→僕シーン ---------- ● 「魚の匂いなんてしやしないさ」 するのよ、と彼女は言う。あなただって住めばわかるわ。 ◯ 「鶏の匂いがする。」 『ああ、土地に浸みついてるんですよ。』 ● 「今度会った時には見分けがつかないかもしれない」 『匂いでわかるさ』 -------- ◯ 「世の中には百二十万くらいの対立した考え方があるんだ。いや、もっと沢山かも知れない」 『殆ど誰とも友だちになんかなれないってこと?』 「多分ね」 ● 『世の中にはそんな理由もない悪意が山ほどある。あたしにもりかいできない、あんたにも理解できない』 「俺にはどうもわからないよ」 ---------- ● 「ゆっくりあるけ、たっぷり水を飲め。」 どれだけの水を飲めば足りるのか ◯ 双子は僕にバケツ一杯分もの水を飲ませた。 --------- ◯ (※倉庫から戻って)おそろしく寒い夢だった。 ● (※女を捨てて)おそろしく深い眠りだった。 ---------- 僕が直子のことを向き合い振り返って 今を生きることができるようになったとき、 鼠は街を出る。 変化の時。 外側は同じでも、中身はもう別の人間みたいだ。 精一杯やっても、仕方がないこともある。 ひとが、 人にできることはとても少ない。 理解できない悪意すらこの世には溢れてる。 それでもそれを受け入れるようになる。 生きることは、そうゆうことの繰り返しだ。 時間だけが過ぎてるように感じたって、どんなに些細なことからでも人はなにかを学んでるし身に付けてる。 そして身につけたものを失うことが怖くなる。みんなそうだ。 繰り返し。 物事には必ず入口があって出口がある。 出口があればいいと思う。 そのために、文章を書く。 思ったこととはもっとたくさんあるのだけど、ただでさえまとまりのない長ったらしい記録なのでこのへんで切り上げる。 風の歌に続く、心に残る素晴らしすぎた第二弾。とても好き!
  • 2026年3月22日
    風の歌を聴け
    風の歌を聴け
    村上春樹のデビュー作。 一番好きな本。 書き方もやりたい放題なところも好き。 あと佐々木マキさんの絵(表紙)好き。 以下は考察と感想と好きな文章がごちゃまぜになったメモ。 -------------- 鼠は、【僕】の中の一部なのかなと。 60年代を生きたときの僕。 地元に残してしまった、ハッキリとものを言う僕。 そこに踏みとどまってしまった。 様々な変化を受け入れられない。 自分の弱さは知っている。 それでも大事なものを無くしたくない。  ー本当にそう信じてる?  ー嘘だと言ってくれないか 僕(鼠)は 自己療養のための試みとして(自分のために) 小説を書いている。 Happy birthday and white christmas 僕や鼠は本当はとても傷ついているから 恋人の死に正面からぶつかるだけの経験もタフさも器用さもなかった。 なにかが生まれて何かが死んで なにかを決意したりそれを諦めたり 悪い風が吹いたらいい風も吹く ------  あらゆるものは通り過ぎる  だれもそれを捉えられない  ぼくたちはそんな風にして生きている ------ そんな全部ひっくるめて 全部全部全部ひっくるめて 【僕は・君たちが・好きだ】
  • 2026年3月22日
    薬を食う女たち
    手を出しちゃいけないものに手を出さざるを得ないとか、 そうなりたくなくてもなってしまうことを、 『甘え』と言ってしまうのはあまりにも簡単で。 環境も心も痛みも、どれだけ尽くしても本人にしか本当のところはわからない。 勝手に測らない。言わない。 たまにこうゆうの読むと、 あーそうだそうだこのひとにはこのひとしかわからん痛みがあるって思い直して余計なこと言わずに済むよね。 文学とルポルタージュどっちつかずな感じが少しだけ読みにくいけど買って良かった。
  • 2026年3月20日
    変身
    変身
    どんな話か。 【男が起きたら原因わかんないけど虫になっててキモがられて死ぬ】 このコンパクトな量で 読み手によって解釈の方向性や程度がこんだけ振り幅あるのはすごい。 淡々とした文章と非現実的な出来事。 そこの乖離が大きくて、違和感持って読み始めて違和感もったまま終わる人も多いのでは。 -------------- よんだあとにザッと他の人はどう感じたのかなと見てみただけでもこんなに笑▼ ⚫︎ほとんど誰しもが人生のどこかで経験する不条理 程度の差こそあれ、誰にでもあること。 人生や社会に起こる不条理をある意味写実に描いている。 ⚫︎ユダヤ人の迫害を風刺したもの と筆者の執筆背景や時代を重視。 ⚫︎実際に虫になったのではない それは精神病やら引きこもりやら、 そうゆうものをひっくるめた例えである。 それを怖がり近づかない家族は。 閉ざした家族の心にさえ向き合わない、向き合えない そうゆういつの時代にもある闇を表してる。 ⚫︎これはこれでアリ説 共依存みたいな関係だった家族が、 父親も仕事につくし家族がしっかり自立したんだから、虫になったってゆうかもともと害虫だったんじゃね(これはなんか可哀想。笑) ⚫︎自分がどんな人間かは、自認よりも他人が認めたアイデンティティのほうが重要 自分はAだと思うことは、 周りが自分をAとして扱ってくれなければ成り立たない。 周りの扱うものに本体は変容していく。 ------- わたしは文字通り読み進めたので 正直、主人公に共感とか感情移入は出来なくて、部屋を覗いた家族側の気持ちを先に想像してしまった。 得体の知れない怖いものには近寄りたくない。 わたしって結構ひどいんじゃないか、と少し思った...☺︎ にしても林檎1ヶ月めりこましたままって、 パパとんでもない剛腕投手だよね。
  • 2026年3月19日
    小川未明童話集改版
    --------------------------------------- 人間はこの世の中で一番やさしいものだ── ひとり寂しく生きた人魚はそれを聞いて、 夢と希望を託して自分の娘を人間界に産み落とす。 美しく成長した娘がたどる運命。 数ページのお話のそれぞれが あなたの心の新たなページになる。 日本が世界に誇れる、25編からなる童話集。 --------------------------------------- たまに読みたくなる童話集。 童話だけど大人向け。 物語は短い。 日本語の美しさを堪能できる。 世界観がたまらなく好き。 日本が舞台だけど まるで世界自体が違うような、 独特の静けさ。 幻想的。 70年以上前に書かれているから、独特な語尾や言い回しはあるけれど。ほとんどの人にはきっとなんの支障もない。 『赤いろうそくと人形』 とかはメッセージ強すぎて恐怖。笑 『眠い町』が好き。 みんながあれやこれや想像して 時間と、変わってしまった街や人間の進化や世界のことを想う。 坪田譲治さんの解説も素敵。あったかい。
  • 2026年3月19日
    きりこについて
    --------------------------------------- きりこは「ぶす」な女の子。 小学校の体育館裏で、人の言葉がわかる、 とても賢い黒猫をひろった。 ラムセス2世と名付けた。王様の名前。 美しいってどういうこと? 生きるってつらいこと? きりこがみつけた世の中でいちばん大切なこと。 --------------------------------------- きりこは、ブスである。 ってなかなかパンチある出だし。 続けてどのくらいどうゆうふうにブスか、を記述。 語り手は賢い黒猫ラムセス2世。 猫が好きな人はこの本、気にいるはず。笑 15.6年前に書かれた本ですが、 ルッキズム云々が問題になってる今は尚更 『無関係じゃない』人がほとんど。 中身が大事だと吹聴しても、 どこかで【外側】を見てしまうものだし、 結局第一印象は外見だ!と主張しても、 ごみみたいな性格の奴とは居られないし。 どちらかなんで思わなくていい。 『容れ物も、中身も、込みで、うち』 誰かに変だと言われても、その誰かは自分ではないんだから、 自分が自分に胸を張って生きられる、それが大事。 西加奈子さんの本は全部 登場人物が強烈なインパクトがあって 愛情たっぷりで 読み物としてエネルギーがあって好き。 そして。 【世界は、肉球よりも、まるい】 ぐるぐるぐる。
  • 2026年3月19日
    正欲
    正欲
    ※ネタバレあり&口悪い※ 読み物としては面白かったし テーマとしてもそりゃ物議醸すよなと思ったけど 正直何故ここまで称賛されるのかなと感じた。 【読む前には戻れない】 【頭を殴られたような衝撃を受けた】 【自分の視野の狭さを思い知った】 今までの自分の価値観しかなかった奴が 【想像できない性欲もあるんだね、そして受け入れることだけが正義じゃない、自分の狭さを自覚しながら、認めてそっとしておいてあげる、わたしはこの本読んでそれがわかるようになったよ!】 ってゆう 読んで変わった自分はアップデートされた側 になってく様が見てて怖い 新しい線引き直しただけとゆうか、 元々あったライン少しずらしただけだろ。 ひとつ聞きたい アップデートされたあんたらの価値観の 【存在してはいけない人間なんていない】 に小児性愛者は入ってるの? たとえマイノリティ中のマイノリティでも、 パーティの彼らの欲求は、誰かの被害を必要としない。 誰かの死や怪我を要さない。 あんなに世の中に対しての自分の人生の理不尽を、 刺すような文章を振り翳してぶちまけても、 異物や変人と罵られる 以上のことはない。 水に興奮しても逮捕されない。 死ねと言われても死刑にはならない。 だけどそれが小児性愛者であれば? 猫が死ぬところでしか射精できない 皮膚から血が出るところでしか興奮できない そうゆうひとたちは? 『それは話が違うよね』 ってなるだろ 引くだろ、線。 小さい頃からずっと思ってた。 そうゆう、法律で許されない、いつの時代でもどこの国でも許されないことでしか満たされないひとが、生きるのが1番つらいんだろうなって。 もちろん辛さは数値化も可視化もできない。 だけどわたしはそれがいちばんしんどいなと、ぼんやりずっとずっと思ってきた。 それが本になったと思った。 こうゆう種類のことは、ポジションをとってなにかを言葉にしたら、どこかしらから反対されるし批判される。 全人類にとっての『いい人』は存在しないように 全人類にとっての『正しい欲』はわからないから。 それを、書いてのけたんだと思った。 すごいと思った。 だけどそこに救いも逃げ場もなかった。 わたしの持った違和感はつまり以下のところだと思う。 小児性愛者と間違えられるとゆう状況がなければ、 パーティのひとたちを《理解されない可哀想な少数派》 にすることができないから、理不尽な悲劇性を強調するために、本当に認めらない欲(悪の欲)は引っ張り出されたのに、それについての言及がほぼないこと。 八重子を[狭くて浅い多様性を提唱する奴ら]として描くのなら、目を向ける対象は、《他者を損なうことでしか満たされない欲》も含むべきじゃないのって思ってしまった。 できない、とゆうのはわかってる。 そしたら今のような書評は溢れないし 誰のことも導けないだろうとも思う。 そこに目を向けなくてもいいような書き方で最後まで読者を引っ張ることができるのはすごいけど。 最後の解説には共感した。 ---------- 多様性には多様性を否定する多様性の場所がなく、寛容は不寛容に対しては不寛容にならざるをえない。 呪いのようだ。私たちは正欲の外に出ることができず、誰かを傷つけることから逃れることができない。 -----------
  • 2026年3月18日
    永遠の詩04 中原中也
    永遠の詩04 中原中也
    普段詩集はあまり手にとらないけど、 このシリーズは解説と現代仮名遣い付きで、 わたしみたいなのにも読める仕様。 ありがたい。 全四十一篇。 高橋順子さんと川上未映子さんの解説も良かった。 悲しいなと思うものもあったんだけど、 何と言ったら良いんだろう、 執着みたいなものが全然なくて。 宙ぶらりんな感じ。 内側と外側がすごく違うのかなこのひと って思った。
  • 2026年3月18日
    カモメに飛ぶことを教えた猫(改版)
    カモメに飛ぶことを教えた猫(改版)
    本書の真っ直ぐで暖かい教訓▼ ◾️自分と似た者を認めたり愛したりすることは簡単だけれど、違っている者の場合は、とてもむずかしい。 でもきみといっしょに過ごすうちに、ぼくたちにはそれが、できるようになった。 ◾️ 『飛ぶことができるのは、心の底からそうしたいと願った者が、全力で挑戦したときだけだ』 ------------ できるだけでいいから、自分もゾルバ(猫)たちのように素直で暖かくて、且つそれを伝えられる奴で居たいと思う。 ゾルバが本当に強くて優しくてかっこよくて最高。 違ったもの同士の認め合い、それによって限定されることのない愛情。 子供から大人まで、読み終わったら優しくなれるような素敵な物語。 まっすぐに伝える愛が本当に好き。 伝わってほしいことは、相手の受け取る技量に頼らず、なるべくそのまま伝えようと心がけてきたし、これから先もそうでありたい。 そして、、、どうしようもなくこの猫たちの世界の書き方が好きで好きで... 最後にわたしがときめいた猫たちの世界についての記述、猫たちの台詞をいくつか書き留めておく(多め)。。。ニヤニヤしちゃうくらい好き! ------------------------ ♡ 片方の前足をゆっくゆのばすと、マッチ棒のように長い爪を1本だし、チンピラの顔面に迫った。 『どうだ、気に入ったか、これが?同じモデルがあと9本ある。試してみたいか?』 ♡ 大佐(猫)はしっぽをまっすぐ立てて、シャンパンのビンのふたを調べているところだった。 ♡ 三匹の猫は誇り高くしっぽを立てて、廊下だらけの迷宮の中へ入って行った。 ♡ 真っ黒であるはずの自分の毛並みが、きっと今は、込み上げてくる感動のせいで紫色に変わってしまっているに違いない、と思うのが、やっとのことだった。 ♡ 『おい見ろよ!あのチビデブが運動してるぜ。  なんとお美しい!おい、そこの脂肪のかたまり。  おまえ、どっかの美人コンテストにでも出る気か?』 ↑いくらなんでも口悪すぎて笑う ♡ おれがネズミのボスだ。 下水道ではどんなことも交渉できる。 ♡ 『賛成のものは、右足をあげよ。』 ♡ 猫だけが持ち合わせている優れた忍耐力のありったけで。
  • 2026年3月18日
    わたしを離さないで
    わたしを離さないで
    ※超ネタバレあり※ --------------------------------------- 優秀な介護人キャシーは「提供者」と呼ばれる人々の世話をしている。 生まれ育った施設ヘールシャムの親友トミーやルースも提供者だった。 キャシーは施設での奇妙な日々に思いをめぐらす。 図画工作に力を入れた授業、 毎週の健康診断、 保護官と呼ばれる教師のぎこちない態度…。 彼女の回想がヘールシャムの残酷な真実を明かしていく。 --------------------------------------- 臓器移植。そのための施設。 使われて、使命を果たして死んでいくこと。 ずっと昔読んだ時は、この物語自体は壮絶なはずなのに、淡々と語られていく口調がどうしても気持ち悪くて読みにく感じたのを覚えてる。 でも数年たってから読んだら、この口調で良かったんだって思ってスルスル読めました。 しっくりきた。 自分たちの使命を徐々に知らされながら、そのなかで育ったキャシーが語ってるんだから、それが彼女の日常で、人生だったんだもの。 ここ忘れられない部分▼ **************************************** 癌は治ると知ってしまった人に、 どうやって忘れろと言えます? 不治の病だった時代に戻って下さいと言えます? 逆戻りはありえないのです。 *************************************** 臓器提供のために生まれた人間も 人間なのは変わらないから人間として扱うって 一見まともなようだけれど すると臓器を『使う』ことを躊躇することになる。 でもね、それよりも、なによりも、 自分や、自分の子供や恋人や家族が死なないことのほうが大事なの。 そうなってくると それらをわたしたちは日陰に追いやらなきゃいけない。 罪悪感で潰されないように、見えないところに。 そもそもクローンなんて作らなければいいのではと思ったところでもう遅い。 作れるし大事な人を救えると、 知ってしまったんだもの。 クローンにも人権を、と綺麗な事を言いたい けどそしたら、【使う】ことができる? 結局その種類のことは、逆行はできない。 ↑の癌のセリフ言ってるのはその施設を運営してた大人で。 クローンの子供たちを臓器としてみてる最低な大人だ!人でなしだ!ってなりそうだけど このひとたちは、どうせこの研究が無くならないのなら、クローンたちをせめて生きてるあいだ、人間としてまともな暮らしができるように人生全部捧げた人たち。 終盤のエミリ先生とマダムとの会話が印象が強いなぁ。。 展開やシーンでドンと来る感じでなくって じわじわ着実に揺さぶってきて重たい余韻をハッキリと残す本。 マダムの気持ち考えてしまって涙。 どうしようもないことと、自分ができることを、きちんと分別してやれることをすべてやったひとたち。 それで誰かを救えるかはまた別の話だとしても。 クララとお日さまも大好きだけど これもかなりかなり、心に残った本になった。
  • 2026年3月17日
    オーデュボンの祈り
    --------------------- コンビニ強盗に失敗した男はいつのまにか 江戸以来外界から遮断されている“荻島"に。 そこには妙な人間ばかりが住んでいる。  嘘しか言わない画家 「島の法律として」殺人を許された男  人語を操り「未来が見える」カカシ 次の日カカシは殺される。 無残にもバラバラにされ、頭を持ち去られて。 未来を見通せるはずのカカシは、 なぜ自分の死を阻止出来なかったのか? この島に、足りないものは、なんだ。 --------------------- 伊坂幸太郎さんデビュー作 世界観全開...すごすぎ.... (グラスホッパーとかアヒルから先に読んだら、読みにくいとゆうか毛色が違うなと感じる人もいそう) でも、 この出来上がってる感じ 後半畳み掛けてくる感じ 小説読むって楽しいって思った。 伊坂幸太郎さんの本は全部好き。
  • 2026年3月17日
    Tugumi
    Tugumi
    つぐみは自分の正しさや愛に正直で、だれもそれを奪うことも変えることも絶対にできない。 自分のなかに、他人と環境によって汚されない綺麗な場所をひとつもっている。 ポチを殺されたとき 自分の体力の限界を超えても命を投げ打ってでも、不良たちを殺そうとしたつぐみ。 まりあがそれを眩しく感じたのは 『飢饉になったらポチを平気で食えるような奴になりたい』と言ったつぐみがそんなことをしたからだ。 犬にだけ優しいなんて気持ち悪いみたいなことを言いながらもポチが大好きだったつぐみを、 いろんなことを天秤にかけない真っ正面から大事なものを大事にしたいつぐみを見たからだ。 つぐみからまりあへの言葉が好き。 -------------- どうしておまえなんだろう? しかしなぜか私の周りでおまえだけが、私の言葉を正確に判断し、理解することができるように思えてなりません。 -------------- とてもよくわかる。 言葉は口から出た瞬間温度とか形とかが少なからず変わってしまう気がして、そのまま届かない気がする。 なるべく正確に伝えようとしても同じこと。 それなのに、適当に話しても言葉が足りても足りなくても、なぜか伝わる女がわたしにも1人いる。 地元にいるからしばらく会ってないけど久しぶりに会いたいな。思い出したら会いたくなっちゃった。
  • 2026年3月17日
    新世界より(下)
    人類が呪力(念動力)を授かるようになった1000年後の日本。 囲まれた街に生まれた子供たちは、街の外に出ることは禁じられている。 【外界には恐ろしいものが沢山居るから。】 1人の女の子の手記とゆう形で物語は進行する。 改竄される記憶。消えていく仲間。恐ろしい生き物の正体。 隠された歴史を知り巻き起こる事件と共に歪んでいく世界。 -------------------------------------- 上中下、全1500頁の長編SF小説。 めっちゃ長いけどめっっちゃ面白い... SFエンターテイメントとなると設定がしっかりなければいけないので導入の情報は多め。 そこさえ越えれば、もう映像で見てるかのような入り込みやすさで没頭できる。 後半は読むことに区切りがなかなかつけられなかった笑 上巻の裏表紙にかいてある、 ▫️構想30年、想像力の限りを尽くして描かれた五感と魂を揺さぶる記念碑的傑作! にも納得〜^^ 純粋に面白かったー!
  • 2026年3月16日
    ハツカネズミと人間
    ハツカネズミと人間
    大恐慌時代のアメリカ、転々とする農民労働者のレニーとジョージ。 ふたりとも多くを望んだわけじゃない。 自分たちの場所を持って生きたいと夢見ただけ。 綺麗なことを並べても生きていけない。 悪いことをしたとかしていないとかは関係ない。 哀しい最後だった。 ジョージは全部背負ってレニーのためにそうしたんだと思うと本当に苦しい。 珍しく泣いた。 長さに見合わない、鈍くて重い余韻を残す本。
  • 2026年3月16日
    檸檬
    檸檬
    何年か空けて読んだ時に感じ方が違うとき、自分も変わったんだなと思える読書が好き。 自分の変化がわからないなりにもわかるようになる。 特別に何もなかったように思える自分の人生の中にも、幾つもいろんなことがあったなとそう思える。 檸檬もそのうちのひとつかな。 貧困や病気が蝕んでいくこころ。 それだけではない、得体の知れない不吉な塊。 今まで自分をワクワクさせていたものが、鬱屈とさせるものに変わる。 そんな折に、果物屋で光って見えた一顆の檸檬。 冷たさや形や色や匂い。 西洋的な美しさや昔ながらの親しみ。 それらが取り去る不安と、もたらす幸福と。 外側に見たキラキラと、懐かし味のある美しさと、どちらが良いとゆうのではないけれど。 新しい、自分の中の、今いちばん美しいもので、今までの価値観や憂鬱にさせていたものを、想像力の力で木っ端微塵にして逃走。笑 いいわー。 あ、Kの昇天 も好き。 ---好きな文章--- ◾️ 私はそれからそれへ想像の絵具を塗りつけてゆく。何のことはない、私の錯覚と壊れかかった街との二重写しである。そして私はその中に現実の私自身を見失うのを楽しんだ。 ◾️ そう、周囲が真っ暗なため、店頭(みせさき)に点けられたいくつもの電灯が驟雨のように浴びせかける絢爛は、周囲の何者にも奪われることなく、肆にも美しい眺めが照らし出されているのだ。 ◾️ 私はまたあの花火とゆうやつが好きになった
  • 2026年3月16日
    出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと
    Barに置いてたから読んだ本。 後書きが頷けた! 自分の意思で世界をひろげることは疲れることかもしれない。 時間や気持ちを含めてエネルギーが要る。 人と関わることは好き。 消費したエネルギーの何倍も得られるものが大きいと思うから。 自分のことなのに、他人と関わって初めて輪郭がハッキリする部分、みたいなものあるよね。 ここ数年で実感。 この著者が高円寺で本屋さんやってるので 会いたいなーと思い行ってみた。 何冊か買って少しお話しした。 素敵なひとでした! やっぱり少しの労力ならエイヤッてしてみることはわたしにとっては良いことみたい。
  • 2026年3月14日
    体の贈り物
    体の贈り物
    末期のエイズ患者とホームケアワーカーの短編集。 淡々と書かれる彼らの【最後の】日常。 ばばーんと感動的な展開や御涙頂戴は無くてほんとに淡々と。 じわじわじわ。 尊重すること。 悲しむことや悼むこと。 ひとがひとに、できること。 そんな感じのことを考えた。 BARでたまにお会いするひとが教えてくれた本。 誰かのお勧めって好き。 ネットより本屋さんで本を買うのも、そうゆうノイズが有難いから。 自分好みにカスタマイズされた提案じゃなくって。 新しい好きが見つかるのは嬉しい。 感謝!
  • 2026年3月14日
    岩波文庫的 月の満ち欠け
    岩波文庫の棚を見てたら 『月の満ち欠け 佐藤正午』 なぜに。赤でも青でも黄色でもないしなんなんだこれ。 よく見たら【岩波文庫的】 ......的? 老舗出版社の本家本元がそんなパロディ的なものだしてしまうなんて、なんてお洒落なんだ。笑 ラブストーリーっぽいから得意じゃないかもと思って買うつもりなかったけど。 わたしみたいに【的】に笑いながら手に取った人いっぱい居るんだろとなと思いながらレジへ。 時系列が結構あっちゃこっちゃいくので 脳内で整理できないと何回も戻ることになりそう。 イメージしていたよりもオカルトっぽい要素のほうが強く感じた。 『何回死んでも会いに行くね(生まれ変わって)』 ってどう考えても怖い怖すぎる。 自分にもし超スーパーミラクルに好きな人がいても 先に死んだらその人が生きてるところに会いに行く勇気ない!普通ないだろ... 想像とは違ったけど、 正統派の『小説』とゆうか、読ませる文章とテンポで読み物として単純に面白かった。 序盤の、瑠璃の異常を夫に話してるシーン ヒヤッとするリアルさが奇妙で好き。 あと伊坂幸太郎さんの特別寄稿が素敵。
読み込み中...