
Takahiro Hirano
@taka_164
第1章の「ポストモダンとエコロジーー」が素晴らしい。特に、『成長の限界』に対する批判。
本書は地球の有限性を先駆的に指摘したものだが、加藤さんはその主旨自体は評価したうえで、その背景にある人間観を批判している。
なぜ人々は地球の有限性に対して自覚的でないのかという問いに、『成長の限界』は、人々は身近で短期的なことにしか関心を寄せないからだ、と指摘している(らしい)。ということはつまり、有限性への自覚は、遠く長期的な視点が必須ということになる。ここにはおそらく、暗黙的に、庶民とインテリという対比があるだろう。
ここで加藤さんは、果たして、身近で短期的な視点を大切にするという姿勢が否定されるべきだろうかという問いをたてる。両方とも同等に価値あるものとして捉える視点が必要なのではないかということ。(加藤さんはこれをもっと詩的な文章で表現してくれている)
加藤さんが信用できるのはこういうところだよなと思う。ある種の「素朴さ」とでも言うべき感覚。
