
人工芝
@_k55y
2026年3月18日

執着者
櫛木理宇
読み終わった
突然、壊される日常。
付きまとわれることの不気味さ。
勇気を振り絞って助けを求めた先に待っていたのは、
あまりにも無機質で、雑に扱われる絶望だった。
やはり、この世でいちばん怖いのは生きている人間なのだと、改めて思い知らされる。
背景が丁寧に描かれているにもかかわらず、拭いきれないほどの気味の悪さ。
まるで自分自身が付きまとわれているかのような錯覚に陥るほど、リアルな描写が続く。
読み進めるほどに、この物語が決して単純ではないことに気づかされ、
じわじわと恐怖と絶望が心に広がっていく。
理不尽と執着が絡み合い、
読む者の概念や理性にまで深く訴えかけてくる一作。

