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人工芝
人工芝
@_k55y
読書感想はあくまで自己満です。 そのため、作品を悪く書くことはありません。 ▷ Instagramに読書アカウント有り。
  • 2026年2月13日
    カフネ
    カフネ
    家族とはいえ、しょせんは他人。 自分では“愛”だと思っていたものが、いつの間にか相手の首を絞めてしまう そんなことは、決して珍しくないのだと思う。 そして、他人の本当の気持ちは家族であっても分からない。 誰もがそれぞれの背景を抱えながら、生きている。 気づけば他人軸になっていた自分の人生。 本当は、自分のために生きることが正解なのだろう。 けれど、誰かのために生きる「他人軸」の中にも、また別の幸せがあるのかもしれない。 孤独に耐えきれず、 誰にも頼れず、 それでも生きていく。 人間の弱さが丁寧に描かれ、現代社会が抱える問題も鮮明に浮かび上がる。 文庫になるまで待とうと思っていた一冊だった。 けれど、待たずに読んでよかったと心から思えた作品。 「生きている」 それだけで、希望は持てるのだと教えてくれる。
  • 2026年2月12日
    カフネ
    カフネ
    まだ読み終えてはいないけれど、今のうちに書き留めておきたい。 自分の人生は、自分のものだということを忘れかけていた。 気づけば、いつの間にか他人軸で物事を考えてしまっている。 どれほど辛くても、どれほど苦しくても、 お腹は減るし、ご飯はちゃんと美味しい。 つい食事をおろそかにしてしまいがちだけれど.. さあ、続きを読もう。
  • 2026年2月5日
    夏を喪くす
    夏を喪くす
    何かを失った女性たちを描いた短編集。 ある出来事をきっかけに、失くしてしまったものの大切さに気づいていく彼女たちの姿が描かれている。 主人公たちに強く共感できたわけではない。 けれど、それぞれがある意味では「自分らしく」生きていたのだとも感じた。 ただ、人生はそう簡単には進まない。 正解のない選択の連続の中で、自分が選んだ答えが本当に正しかったのかは、誰にもわからない。 それでも人は、その選択を信じて進むしかない。 静かに突きつけられる現実と余韻が残る。
  • 2026年2月4日
    5分後に意外な結末 ベスト・セレクション
    本みくじに入っていた一冊。 タイトル通り短編集で、どの物語もコンパクトにまとまっているため、移動時間などのちょっとした隙間時間にも読みやすい作品です。 短いながらも、それぞれに異なる物語が詰め込まれており、最後まで飽きずに楽しめました。 読書初心者の方や、普段あまり本を読まない方にもおすすめしやすい一冊です。 大きなどんでん返しがあるわけではなく、 「そう来たか」と思わせるような、小さな意外性のある結末が印象的。 肩の力を抜いて読めるのに、きちんと余韻が残る短編集でした。
  • 2026年2月4日
    水やりはいつも深夜だけど
    家族をテーマに描かれた作品。 まるで誰かの人生をそっと覗き見しているような感覚に包まれる。 人それぞれが抱える背景やすれ違い、物事がうまくいかない瞬間。 そこからどうやってやり直し、どう前を向いて歩いていくのか その過程が丁寧に描かれていて、とても心に残った。 自分の気持ちを言葉にできず、苦しさを抱え込んでしまうこと。 他人と自分を比べてしまうこと。 誰にでも思い当たる瞬間が、この物語にはある。 それでも人は自分の居場所を探しながら生きていく。 静かに、けれど確かに背中を押してくれる一冊だった。
  • 2026年1月31日
    黒い糸
    黒い糸
    現代社会の問題を映し出したミステリにホラー要素を重ねた作品。 登場人物は誰もが怪しく、あらゆる場面に違和感が漂う。 そして、それらはすべて連鎖していく。 理解できない悪意も、当人にとってはごく当たり前の行為に過ぎない。 互いに異なる「当たり前」を抱えている以上、価値観は交わることなく平行線を辿っていく。 「この人はいい人だ」という安易な決めつけが生む安心感こそが、 やがて自分自身の首を静かに絞めていくのだと思わされた。
  • 2026年1月30日
    アイドルだった君へ
    アイドルを、さまざまな視点から描いた作品。 アイドルとして抱える葛藤、そしてアイドルを推すオタクが背負う苦しみ。 自分自身がアイドルオタクだからこそ共感できる部分も多く、読み進めるほど胸が締めつけられた。 どこにいても、どこからでも攻撃ができてしまう現代。 歪み、どこか濁った愛を受け取りながら、それでもアイドルであり続けることは、もはや奇跡に近いのかもしれない。 それでもアイドルだからこそ、愛される。 痛くて、苦しくて、儚くて、脆い。 そんな矛盾を抱えた職業なのだと、改めて思い知らされる一冊だった。
  • 2026年1月25日
    クララ殺し
    クララ殺し
    一見すると『アルプスの少女ハイジ』かと思いきや、まさかの『くるみ割り人形とネズミの王様』。 前作は原作を詳しく知らなかったため、正直なところ十分に味わいきれなかった。 それにもかかわらず、今作に至っては原作をまったく知らないという状況での読書となった。(ハイジだと思って読書開始) 前作よりも登場人物が増え、物語はより複雑に展開していく。 グロテスクな描写は控えめで、その分、構成や仕掛けの巧みさが際立つ。 前作との繋がりを絶妙な形で忍ばせてくる点には、さすがの一言。 前作をきちんと読んでいることを前提としたトリックが仕込まれており、 その思惑通り、読者は心地よく騙されてしまうだろう。
  • 2026年1月23日
    嘘と隣人
    嘘と隣人
    連作短編。 咄嗟についたひとつの嘘が、ここまで複雑に絡み合っていくのかと息をのむ。 自分を守るための嘘。 承認欲求から生まれた嘘。 どれも保身のためについたはずの嘘なのに、引き返せなくなり、突き通すしかなくなっていく。 その結果、誰かを犠牲にし、そして自分自身もまた犠牲になっていく。 しかし、真実を知ろうとすることが、必ずしも正解とは限らない。 知らなくていいことも、この世には確かに存在する。 一度知ってしまえば、もう元の場所には戻れないからだ。 嘘と真実の狭間に潜む、人間の底知れない怖さを突きつけられる一冊。
  • 2026年1月22日
    十戒
    十戒
    『方舟』があまりにも面白くて、思わず手に取った一冊。 やはり『方舟』もそうだったが、本作も犯人の造形がとにかく魅力的で、どんでん返しの巧みさに唸らされる。 『方舟』が個人的に衝撃的すぎたぶん、今回は比較的落ち着いて読み進められた。 そう思っていたのも束の間、結末で「この人なの!?」と思わず声が出るほど驚かされた。 読み終えたあと、もう一度最初から読み返すと、散りばめられていた違和感の意味が一気につながっていく。 「ああ、そういうことやったんか」と腑に落ちる、この二度読みの快感こそが本作の醍醐味だと思う。
  • 2026年1月22日
    わたしを離さないで
    わたしを離さないで
    誰かの犠牲の上に成り立つ人生がある。 けれど、その「誰か」にも、確かに人生はある。 あまりにも残酷だ。 生まれた瞬間から運命が定められ、 その行く先を他者に握られている人たちがいる。 不条理すぎて、読み進めるほど言葉を失う。 私たちが生き、未来に希望を抱き、夢を見る―― そんな当たり前だと思っていたことが、 決して当たり前ではない世界があるのだと知った。
  • 2026年1月21日
    ヒカリ文集
    ヒカリ文集
    劇団員全員が恋をした「ヒカリ」についての文集。 それぞれの想いが、静かに、そして痛いほど率直に綴られている。 ヒカリは多くの人と恋をし、そのたびに誰かに喪失感を残していく。 けれど、結局は誰のものにもならない。 だからこそ、人は彼女を渇望してしまうのだろう。 もしかすると、ヒカリにとっての「人を好きになる」という定義は、根本から他人とは違っていたのかもしれない。 誰からも愛されながら、誰からも理解されない存在。 劣悪な家庭環境の中で育ったからこそ、ヒカリ自身もまた「ホンモノ」を探し続けていたのだろう。 恋人ができるたび、期待されるたび、その理想と現実の狭間で、彼女は何度も絶望してきたはずだ。 愛されているのに満たされない。 手に入らないからこそ、忘れられない。 そんなヒカリの姿が、読後も静かに胸に残り続ける。
  • 2026年1月21日
    事故物件、いかがですか? 東京ロンダリング
    ブックオフの本みくじで出会った一冊。 前作があることを知らずに手に取ったが、短編集でありながら前作とゆるやかにつながっている作品だった。 事故物件に一定期間住むことで、次の入居者には「事故物件」であることを告知しなくてよくなる いわゆる“ロンダリング”の闇を題材にしている。 事故物件と聞けば、多くの人が避けるだろう。 しかし本作は、あえて「そこに住む人」に視点を当てて描かれている。 入居者それぞれに理由があり、そこに至る経緯や置かれた状況、揺れる心情が丁寧に描かれる。 読み進めるうちに、「それは仕方がない」と思わされる瞬間があり、単純な善悪では割り切れない現実が浮かび上がってくる。 事故物件という言葉の奥にある、人の事情と選択を静かに突きつけてくる一冊だった。
  • 2026年1月20日
    殺人鬼にまつわる備忘録
    ミステリにSF要素を巧みに組み込んだ作品。 数十分前の記憶しか保てない者と、記憶を自在に操る者 相反する能力を持つ二人を軸に物語が展開していく。 設定自体はかなり現実離れしているが、展開のテンポが非常によく、引っかかりなく読み進められる。 気づけばページをめくる手が止まらず、純粋に“面白い”と感じさせてくれる一冊だった。 記憶を残せないことは圧倒的な不利に思える。 しかし、操作される「記憶そのものが存在しない」という点が、逆に強みとして機能しているのが興味深い。 能力バトルと心理戦が絡み合う展開は、 ドラマ『SPEC』が好きな人には間違いなく刺さるはず。 ミステリとSFの境界線を楽しみたい人に、ぜひ手に取ってほしい作品。
  • 2026年1月19日
    復讐の泥沼
    復讐の泥沼
    登場人物は、例外なく全員どこか壊れている。 「復讐は復讐を呼ぶ」という言葉が、これほど的確に当てはまる物語もない。 それぞれの復讐が絡み合い、連鎖し、逃げ場のない渦を生んでいく。 自分から見れば、自分の行いは正しく、正義だ。 けれど他人の視点に立てば、それは理解しがたい姿に映る。 複数の視点から見れば見るほど、浮かび上がるのは残酷さだけだった。 正しさは立つ場所で簡単に姿を変える。 その事実を静かにそして容赦なく突きつけてくる作品
  • 2026年1月18日
    累々
    累々
    人の数だけ、その人なりの「私」がある。 そして、私には見えていない世界も存在している。 一人の女性を、さまざまな視点から描いた物語。 人物の心情描写がとても丁寧で、胸に残った。 私たちは、自分が見ているその人の姿を「すべて」だと思いがちだ。 本当は決してそうではないと、分かっているはずなのに。 それでも、どこかで勘違いしてしまう。 理解しているつもりで、理解しきれていない。 そしてそれは、自分自身も同じだ。 私だって、すべてをさらけ出して生きているわけではない。 それなのに、いつの間にか 「あなたはこういう人だ」と 誰かの中で理想像が作られていく。 その危うさと切なさを、静かに突きつけられる一冊だった。
  • 2026年1月14日
    百花
    百花
    どれほど大切な思い出であっても、いつかは忘れてしまう。 人は記憶によって形づくられているのかもしれない。 そして、失っていくことそのものが大人になるということなのだろう。 同じ時間を過ごしていても、記憶は少しずつ薄れていく。 忘れていく者がいれば、その姿を見て思い出し続ける者もいる。 認知症になった母と 記憶の「答え合わせ」をしていく息子。 生きていく上での弱さや取り返しのつかない後悔に向き合ったとき 人は一体、何を思い何を抱えて生きていくのだろう。
  • 2026年1月13日
    カモフラージュ
    登場人物はそれぞれ異なる短編小説。 連作ではなく、すべて一話完結で楽しめる。 恋愛ものからホラー、グロテスクな要素まで含み、どこか奇妙さを感じさせながらも 一話ごとにまったく異なる雰囲気を持つ物語が展開されている。 しかしその根底には、「自分の中にあるもう一人の自分」という共通のテーマが通っている。 人間の本質や、他人には決して見せない姿や感情を 独特かつ繊細な表現で描き出している点が印象的だった。 「村上春樹の女性版」と聞いて手に取ったが、その評に思わず頷かされる。 元アイドルが書いた作品とは思えないほど、 鋭い感性、豊かな表現力、そして言葉を操る力に圧倒される一冊。
  • 2026年1月13日
    夜よ鼠たちのために
    短編という枠には収まりきらないと思わせてくれる作品。 どんでん返しからイヤミスまで、濃密なミステリーが詰まった一冊。 男女の愛憎や狂気、そして人間の身勝手さがこれでもかというほど描かれている。 「古い作品だから」と避けていた過去の自分を思わず反省してしまった。 読み進めるうちに、息苦しさを覚えるほどの重さもある。 けれどその不快感こそが、この作品の魅力なのだと思う。
  • 2026年1月11日
    殺人カルテ (臨床心理士・月島繭子)
    簡単に言えば、エログロ寄りの連作短編集。 性描写は多めなので苦手な方はおすすめしません。 登場するのは事情を抱えた患者たち。 皆どこか歪んでいて、 「この人たちに本当に感情はあるんやろか」と思ってしまう瞬間がある一方、 ふと同情してしまう場面もある。 心の奥底に沈んだ闇が、ちらちらと顔をのぞかせるようなそんな作品
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