
yoshi
@yoshi
2026年3月18日
キャリバンと魔女
シルヴィア・フェデリーチ,
小田原琳,
後藤あゆみ
読み終わった
『キャリバンと魔女』1ヶ月ほどかけて読了。
「啓蒙の時代」「ルネッサンス」などと言われている時代に起こっていた「魔女狩り」の話。封建制社会から資本主義に移行する時期に、いわゆる「エンクロージャー」と言われる土地の囲い込みが起こり、人々は土地を失い、土地の所有者のもとで低賃金労働者として働くしかなかった。「仕事」の誕生である。
女性は、この男性労働者が疲れて家に帰ってきてもまた次の日に元気に働けるように世話をする役割と考えられ、これによって雇用者は「男性低賃金労働者」と「女性による無償の再生産労働」を得ることができた。これを“本源的蓄積”というらしい。マルクスの言葉らしいが、著者はマルクスには女性の視点が欠けているという。
とにかく、女性を家にとどめ、再生産労働を無償でしてもらうために(資本主義を立ち上げるために)、この目的にそぐわない女性を「魔女」と呼び、数万人(正確な数値はわからない)の女性たちが処刑された。その詳細がほんとうに酷く、「残酷」「非道」という言葉では到底足らないくらいである。


