mikiko1732
@mikiko1732
2026年3月10日
椿宿の辺りに
梨木香歩
読み終わった
「どこの家にも、他の家と比較できない、独自の「不可解」、「ミステリー」が存在するのだと、しみじみ思うことでした。」
記紀の海幸彦、山幸彦の物語を底としてつづられていく、奇妙なというか、新たな神話の語り口とでもいいましょうか。まとめてしまえば上記に引用した主人公が語ったようになると思うのですが、それだけとは思えずおもしろかったです。
ちゃんと三柱の真ん中も出てくるところが意外でした。(本文中でも軽く触れられていますが、日本の神話の神々は三柱一組として登場するのに、まんなかの神がいつも語られることがないのです。そういう話を昔、古事記の解説本で読んだなと思い返しながら読んでいたので、まんなかに当たる人が出てきたときはちょっと驚きました。)
相変わらずの梨木香歩節とでもいいましょうか。久しぶりに不思議な物語にどっぷり浸った気分になれました。
