
イイヤン
@h_d_d
2026年3月21日

みにくいふたり
芦花公園
読み終わった
コロナを患い、家族に感染させないよう自宅内隔離生活を送っているときに読んだ。隣の部屋から漏れ聞こえてくる妻と子の笑い声に耳を傾けながら、1人で床にお盆を置いてうどんを啜り、家族が寝入ったのを確認してから部屋を出てこっそり歯磨きや風呂を済ませる。そんなときに読む本ではなかった。逆にいえばぴったしのタイミングで読んでしまったと言ってもいい。閉塞感と人恋しさで息が詰まるようなオカルトサスペンス。
交換留学生として日本から台湾にやってきた女学生は、その学校の中で「虫」と呼ばれている女子と出会う。そういうイジメかと思い気分を悪くするのだが、その「虫」は見た目は美しい少女なのだがたしかに中身は「虫」なのだった。とてつもなく美しく、けれど耐え難い嫌悪感を抱かせる「虫人間」を愛してしまった少女。虫人間、心の病気、愛のない結婚、田舎社会、サイコパス。ふたりの出会いの行方は。
