
もくず
@mokuzuuu
2025年3月15日

悲劇のアルメニア
藤野幸雄
読み終わった
かつて読んだ
また読みたい
故郷を大国に奪われ、世界を放浪し、それでも故郷を再建し、また大国に奪われ、ついには虐殺をされてしまったアルメニア人。彼らの独特な文化や美しい修道院に興味惹かれて読んだ本だけれども、書かれていたのは、予想の何倍も天を見上げる辛い現実であった。それでも民族として生きると言う事。それでも国として存続すると言う事。国とは何か。民族とは何か。滅びるとはどういうことか。それを訴えかけてくる本だった。
ソ連が崩壊してアルメニアは再建されたし、何とかコーカサス三国の中にある。けれども、まだ完全に彼らの傷がいえているわけではない。しかし、一度滅びの淵に立った存在は、したたかだ。

