1000 "口の立つやつが勝つってことで..." 1900年1月1日

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1900年1月1日
口の立つやつが勝つってことでいいのか
2/24に田中泯さんと谷口裕和さんの舞踊会を見に行った日に、読み終わった。 能楽堂で、舞台の上ではなく客席で、私のすぐ横で思っていた田中泯を見ながら、見られながら、本の中で引用されていた安部公房の箱男に出てくる「見ることには愛があるが、見られることには憎悪がある。見られる傷みに耐えようとして、人は歯をむくのだ。しかし誰もが見るだけの人間になるわけにはいかない。見られた者が見返せば、こんどは見ていた者が、見られる側にまわってしまうのだ。」という文章がずっとリフレインしていた。 舞台を見ているときいつも、見られることの暴力性を自分が見ることによって忘れようとしているような気がする。音楽、舞踊、芝居、あらゆる舞台が好きだが、私が何もできず、何もせず、見ているという立場にある種甘んじていることに、私が何かをつくりだそうとしない限り、ずっとどこか後ろめたい気持ちで居続けるのかもしれないなと思う。
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