口の立つやつが勝つってことでいいのか

65件の記録
- ミキ@miki___632025年5月25日読み終わったカフカが読みたくなった。 […]もやもやした複雑な感情や感覚が、言葉にできただけのものに置き換わってしまうのだ。だから、ありきたりな表現をしてしまうと、自分の過去までありきたりになってしまう。そうならないよう、どう表現するかじっくり時間をかけて悩んでほしい。安易に書いてしまうのがいちばんよくない。自分の体験を大切にしてほしい。(p.59)
- 凪@nagi2025年5月15日読み終わった借りてきた私の中では「うんこ文学の人」でおなじみ、頭木さんのエッセイ集。 基本的にはそうだよなーと同意して、特に言葉にできること、できないことを、スープの具と液体に例えるのは上手いこと言うなーと思った。 一方で逆張りしすぎと言うか、「さすがにこれは世間の声の方が実感に近いかも」と思う部分もあった気がする。 カフカがとても好きらしく、読みたくなった。 宮古島に移住してべた褒めしているので、本当に?と行きたくなった。 先生のエピソードもなかなか強烈。
- あんこちゃん@anko2025年4月25日読み終わった借りてきた自分が言語化しやすいものを真実を知ったと思い込みそれにこだわり過ぎていた。軽い気持ちで読み始めたらクリーンヒットをくらった。 「本との本当の出会いは、読んだときではなく、その本を思い出す体験をしたときなのかもしれない」 手元に置いておきたい本。
- チャトラビ@beekichi2025年4月5日かつて読んだ「強火で一気にみたいな不幸にはみんな同情してくれる。しかし、とろ火でじっくりみたいな不幸には、人は冷たい」 難病の経験から見えてしまう真理。 泣き笑い所がいくつも。
- amy@note_15812025年3月9日かつて読んだ感想20歳から13年間闘病生活を送っていた頭木弘樹さんのエッセイ集。エッセイの内容は闘病生活のものではなく、頭木さんが考えていることなどをつづった普通のエッセイ 「言葉にしないとわからない」vs「言葉にできない気持ちもある」 収録されているエッセイの一番最初の内容が、まさに「言葉にできない気持ち」に関することだった。いまは色んなSNSで、推しや漫画やアニメや映画なんかを語るために「言葉」が用いられる インパクトの強い言葉はバズワードになり、たくさんの人を惹きつけ広まっていく。まさに大言語化時代なわけである。そんな状況で、とはいえ理路整然と言葉にまとめられないときもある、言葉にできない気持ちもあるというエッセイから出発し、「かわいそう」と思う気持ちは否定されていいのか、映画の上映中にスマホをいじるのはダメなのか、後悔はしないほうがいいのか、など世間一般では否定されがちな思いや環境のことを真摯に考えているエッセイがたくさん詰まっている。 自分の持っている言葉を、そうやって使うことができるのか、という驚きもあったし、それ以上にあらゆることへの慈しみのような眼差しに溢れていた TwitterやそのほかのテキストコミュニケーションがメインのSNSを愛好する人は、やはり言語というものへの親しみや慣れが大きいと思う。そういう人たちに届けたいエッセイ集だった