
ふゆのひ
@huyunohi
2026年3月22日
僕は上手にしゃべれない
椎野直弥
読み終わった
(おそらく)児童書ということもあり、感情が平易な言葉で率直に書かれていて、「吃音」もそれを抱える人のこともあまり知らない自分としては読みやすかった。
物語の主要な登場人物は優しい人しかいないのに、それでも(それ故かもしれない)お互いを理解しきれなかったり、善意が良くない方向にはたらいてしまったりした場面があって、これが起こり得る現実は無情だなと思いながら読んだ。
吃音を抱える主人公が、「自分は何も頑張っていないのに、周りを否定的に見ている」「頑張っているのは自分だけではない」と気づく場面があるのだが、吃音に不安を感じつつ学校にきちんと通うことが相当な頑張りだと思うし、そもそも吃音と他の頑張りは別ベクトルのものだと感じるので、そこで主人公の考えが変わるのは違和感があった。(児童書だから心の動きをわかりやすくするためなのかな)
物語だからしょうがないけれど、結末は「よくできた話」という印象だった。
ただ全体としては、読んで良かったと思える作品だった。