ゆき "君のクイズ" 2026年3月22日

ゆき
@yu-ki
2026年3月22日
君のクイズ
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p72 「日本で最も高い山は富士山ですが、二〇一四年四月、国土地理院によって日本で最も低い山として認定された、宮城県仙台市宮城野区にある山は何でしょうーー正解は『日和山』です」 〜 帰り道、僕は「日和山」について調べた。日和山は東日本大震災の地盤沈下によって、天保山より低い山になっていたのだった。ぼくが知らないうちに、天保山は日本で二番目に低い山になっていた。
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p89 「リスクを負うことも必要だ。〜『恥ずかしい』という感情はクイズに勝つためには余計だ。そんな感情は捨てた方がいい。笑われたって、後ろ指さされたっていいじゃないか。勝てば名前が残る」 「どうやったら『恥ずかしい』という感情を捨てられるんですか?」 ール 「『マイ・ウェイ』って歌があるだろ?」 〜 「そう。さすがによく勉強しているな。いいか、『恥ずかしい』という感情を抱きそうになったら、頭の中で『マイ・ウェイ』を流すんだ。これが俺のやり方だ、文句あるか、って」
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p91 気がつくと、クイズの外でも「恥ずかしい」と思うことがあまりなくなっていた。クイズも現実世界も同じだ。なんでもやってみるに越したことはない。誰かに笑われたって構わない。恥ずかしいという気持ちのせいで自分の可能性を閉ざしてしまうことの方がもったいない。
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p98 『終わりよければすべてよし』はシェイクスピアの戯曲だ。『尺には尺を』『トロイラスとクレシダ』の三作をまとめて、シェイクスピアの「問題劇」と呼ぶことがある。
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p176 「『熊の場所』という小説を知っていますか?」と本庄絆が聞いてくる。僕は「舞城王太郎ですか?」と聞き返す。本庄絆は第二回『Qのすべて』の第一ステージで舞城王太郎の『阿修羅ガール』の問題に正解している。彼がその回で正解したのはその問題だけだった。 「そうです。舞城王太郎です」と本庄絆がうなずく。「『熊の場所』の主人公の父は、アメリカのユタの原生林で巨大な熊に襲われ、同行していたオーストラリア人を置き去りにして、命からがら国道に停めていたジープまで逃げてきます。無銭で救助を頼み、ドアと窓をロックして、ハンドルに頭を乗せてから、こう考えますーーこのままだと、怖くてもう二度と山の中に入れなくなるだろうなあ」 〜 「主人公の父は、ダッシュボードにあった拳銃と後部座席にあったスコップを持って、熊のもとへ戻ります。そうして熊と対峙します。マガジンがが空になるまで銃を持って、スコップの先を熊の頭に突き刺して、とうとう熊を倒します。そのおかけで、主人公の父はもう一度森に入ることができるようになったのです」 〜 「『熊の場所』とは、あらゆる恐怖の源となっている原因のことです。『熊の場所』から運よく逃げ出すことができて安全を確保したとしても、『熊の場所』は心の中に残り続けます」 「誰にだって、『熊の場所』があるのではないでしょうか?」 「そうです。私にとって、山形は『熊の場所』でした。『熊の場所』を取り除くためには、『熊の場所』へ戻らなければなりません。戻って、自分の手で熊を退治になければなりません」 〜 「〜そうです。自分がどうしていじめに遭うのかーー中学生の私は必死に考えました。私は自分に対する自信を失いました。他人の言うことを聞き、他人の望む姿を演じるようになりました。〜番組が必要とする役割を引き受ける。その中でベストを尽くす。『熊の場所』を取り除くことができなかった私は、そういう生き方を選ばざるを得なかったのです」
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p112 僕が覚えていたのは、黒烏龍茶のポスターを見たことと、そこで四文字のアルファベットを目にしたこと、そしてそれが英単語の頭文字だったことで、そこに「PPAP」を思い出した記憶が合わさった。「PPAP」を想起したのなら、もしかしたら「P」の数が多かったのかもしれない、そう考えて「OTPP」と答えた。 僕は「OTPP」を覚えていたわけではなく、「OTPP」を見たときに考えたことを覚えていただけだ。
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