
bitter
@blendme
2024年12月24日

かなわない
植本一子
かつて読んだ
女であり、母親であり、少女でもある、ひとりの人間のこんなにも生々しい感情に触れたのは、はじめてかもしれない。
見てはいけないものを覗き見しているような気持ちになるのに、読む手が止まらなかった。前例が思い浮かばないくらいに、圧倒されっぱなしだった。
修羅場の緊張感と迫力と恐怖には血の気が引いた。
読み終わってしばらくは心臓がばくばくと高鳴っていた。2024/11/15
「得るものよりも失うものの方が多い時、人はそこを去っていくのが自然だからだ」p.258
彼に、愛はどんなものだと思うか聞いてみたことがあった。(・・・)彼は何度も私がついてきているか確認するように振り返る。そして、「愛はこういうことだよ」と言った。p.263




