かなわない

33件の記録
- レモン@remon_31312025年5月25日読み終わった著者の日々を赤裸々に綴った日記とエッセイ。 ここまで書くか!と衝撃を受けた。 本能のままに生きる著者は大変そうだけど、少し羨ましいと思ってしまった。でもこんな生活だとわたしの情緒はめちゃくちゃになるだろうと思う。
- HIRU NE@hirune2025年4月14日読み終わった写真家・植本一子さんのWEBで公開していた日記からまとめられたもの。母親としての何気ない生活の連続が記される前半、母親の役割を一切振り切るかのように一人の仕事人・女性としての日々が描かれる後半。 そのあまりのコントラストにどういう心持ちで読み進めたらいいのかと動揺した。私自身は母にならない人生を選んだが、知りたい作りたい表現したいという得体の知れない欲が内からとめどなく湧き出る感覚、そしてそれに伴い家庭という自分が主体となって守るべき場所がおろそかになってゆくもどかしさも痛いほど理解している。 波風のない現状維持こそが求められる家庭と、変化と上昇が常に求められる仕事や自己実現。女性にとって、その方向のまるで違う2つを自分の中に同居させることはなかなかにしんどく、切り離すことができない。作中にもあった「私が普通のお母さんになれていたなら」という一文に思わず息を呑んだ。この“普通”が難しい人もいる。 淡々と綴られているのになぜだか最後まで目の離すことのできない、鋭く生々しいエッセイでした。
- ロッタ@rotta_yomu2025年4月9日読み終わった日記=植本一子 植本一子の日記はやっぱり最高で夢中になって読んだ。 完全である必要はなく自分のみっともなさを隠す必要もない。わたしは植本さんにたまらなく惹きつけられるしなぐさめられる。 植本一子はさらけ出す。 育児が辛いこと子供に優しくできないこと夫を邪魔に思うこと自由になりたいこと好きな人ができたこと。 よき母よき妻よき職業人よき自分など演出しない。 そんな人にはなれないんだとまっすぐに書く。 これは2011年から2014年にかけて約4年間の植本さんの日記で、植本さんの気持ちも環境も少しずつ変化しながら、夫でありラッパーのECDさんとまだ幼い娘さん2人との生活が、ある家族の日常が生々しく繊細に書かれている。 この数年後にECDさんが病気で亡くなると知っているわたしは、この当たり前の日常がこの家族にとって過去であると知っているから、植本さんがECDさんに対して思う「この人は長生きするだろう」の言葉が悲しかった。 . 後半のある漫画家の方と植本さんのメールカウンセリングは自己肯定感の低い人の役にたつかもしれない。 ▪️ 「自分の弱さは自分のせいではない」 ▪️ 「自分を嫌って他人だけを愛するなら、それは依存」 ▪️ 「幸せにしてほしい、助けてほしい、してほしいと思ってる限りは相手に依存します。幸せになる。助かる。これは自分の力です」 人に対する依存と所有欲を意識的にやめようと何度も繰り返し自分に言い聞かせようと誓う。
- のんあるチョコレート@noalc_chocolate2025年4月2日読み始めた@ 自宅直前に読んだphaさんの『人生の土台となる読書』で紹介されていた一冊。 図書館のカメラの本が並ぶ書棚で偶然見つけて。
- bitter@blendme2024年12月24日かつて読んだ女であり、母親であり、少女でもある、ひとりの人間のこんなにも生々しい感情に触れたのは、はじめてかもしれない。 見てはいけないものを覗き見しているような気持ちになるのに、読む手が止まらなかった。前例が思い浮かばないくらいに、圧倒されっぱなしだった。 修羅場の緊張感と迫力と恐怖には血の気が引いた。 読み終わってしばらくは心臓がばくばくと高鳴っていた。2024/11/15 「得るものよりも失うものの方が多い時、人はそこを去っていくのが自然だからだ」p.258 彼に、愛はどんなものだと思うか聞いてみたことがあった。(・・・)彼は何度も私がついてきているか確認するように振り返る。そして、「愛はこういうことだよ」と言った。p.263