なにわ "木炭" 2026年3月23日

木炭
木炭
樋口清之
はしがき より 「このままでは、いつの日にかは、木炭は一種の文化財的存在になり、生活からは取り残されるであろうと思われてもいたしかたない。しかし、また半面において、今になお日本の木炭でなければならない独特の用途があり、日本人の生活と文化の一隅には捨て去り難い存在であって、それが単なる郷愁的なものではないことも事実である。」 日本の気候や家屋が木炭に適していたため、日本は世界有数の木炭生産国になった。また茶道など芸術にも用いられたことで、その形状や品質は世界に類を見ないものとなった。日本人の歴史と不可分の木炭だが、今や遺物となりつつある。ある種の原始産業で、技術も停滞的であるため、資本主義社会では淘汰されていくだろうが、それは日本人が作り上げてきた歴史や文化の喪失ともいえるのだ。
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