
ちこ
@iChiCo_7
2025年3月16日

読まれる覚悟
桜庭一樹
読み終わった
桜庭さんの読まれる覚悟といえば当然例の新聞書評の話になるのだろうと思ったけど、それはおわりに触れられていただけ。考えてみれば当然かと思うけど、あれで大きく一般に可視化される以前にも様々な思いをされていたのだなと。
一般読者が誤読のまま本人に直接批判をぶつけるなんて!と思うけど、私自身好き勝手読んでSNSで好きに言う、本人の目に入る以上ほとんど同じことかと思ったり(今も!)。
読者の誤読を否定しない、でも書いたからには何があってもいいというのはおかしいと思うという、桜庭さんの線引きのようなものや考えが素晴らしいと思う。カクヨム等の台頭で小説家と名乗れる人の数は爆発的に増えたと思う、でもこれだけの自戒を持っていらっしゃる小説家は少ないのでは。暴力をなくすことが仕事だと考えられる人がどれだけいるか。
あと広く日本のコミュニケーションとしての「共話」のくだり、すごく腑に落ちるものが多かった。



