読まれる覚悟

56件の記録
- さおり@prn9909082025年5月12日読み終わった1日で読み終わってしまった😭優しさと誠実さの塊みたいな本だったよ…読まれる覚悟だけではなく「見(観)られる」覚悟だし聴かれる覚悟だよ…😭消費させてもらっている側としてはなんかもう「そうですよね…そうですよね…すみません、ほんとうにすみません、お目こぼし頂きほんとうにありがとうございます、ごめんなさい!ごめんなさい!」みたいな気持ちになった.最前線にいる先生がこんなふうに誠実に向き合ってくれているのだから、こちらも最大級の誠実さを持ってありがとうを伝えたいと思っちゃうな…「ファンダムと共に生きる」は「推し」がいるひとみんなに届けは良いなと思った…
- 漆野凪@urushinonagi2025年4月15日読み終わったとても良かった。小説を読まれるとどのようなことが起こりうるのか、やさしく読みやすい言葉で誠実に語られている。終盤、タイトルである『読まれる覚悟』へ収束していく様子も爽快で気持ちよかった。 「わたしは、職業としての小説家である以上は、荒唐無稽でも、机上の空論でも、実現不可能な綺麗事でも、幼さが残る理想論でも、このような主張をする義務をもつときがあると思っています。 「それでも暴力をなくさなければいけない」と。」(p.35)から滲み出る、桜庭一樹さんの誠実さと小説家という職業に対する責任感が好きで、安心できて、だから私はこの方の小説を好んで読んでいるのだなと腑に落ちた。 「最近、アップデートって、「新しいものをインストールする」というよりも、「自分が間違っていたことを理解する」ことなのかな、と思うんです。」(p.163)という言葉にも、誠実さが表れていると思う。はたしてそのようなとき、私は間違いを認められるだろうか。きっと難しいだろう。間違いを認めてそれを正せるような誠実な人間でありたいと、常に願っている。 批評についても取り上げられていた。私は批評のことがよくわからないので入門書を読んでみたいのだけれど、引用・参考文献として挙げられている北村紗衣『批評の教室』、廣野由美子『批評理論入門』が気になっている。しかし、まずは手元にある北村紗枝『お砂糖とスパイスと爆発的な何か 不真面目な批評家によるフェミニスト批評入門』から手をつけてみたい。
- 松田茉莉@cotomato2025年4月14日買った読み終わった小説が読まれることによっていろいろな辛いことが起こる。読まれたいと思って書いた小説が沢山の人に読まれることはいいことばかりではない。批判や誤読をおそれず書き続けるための読まれ方入門書。書き方入門じゃなくて読まれ方入門という視点は作家ならではだなと思いました。
- はるか@halorso2025年3月28日読み終わった読み方、読み解き方の読書が続いたので読まれ方の文章。 「切り刻む」という言葉から頭では制御すべきと感じている、それでも抑えきれない怒りを感じた。 あとがきも含め全編内省に満ちていた。 「書く人、読む人双方が生身の人間であること」に想いを馳せることとその限界について。
- ちこ@iChiCo_72025年3月16日読み終わった桜庭さんの読まれる覚悟といえば当然例の新聞書評の話になるのだろうと思ったけど、それはおわりに触れられていただけ。考えてみれば当然かと思うけど、あれで大きく一般に可視化される以前にも様々な思いをされていたのだなと。 一般読者が誤読のまま本人に直接批判をぶつけるなんて!と思うけど、私自身好き勝手読んでSNSで好きに言う、本人の目に入る以上ほとんど同じことかと思ったり(今も!)。 読者の誤読を否定しない、でも書いたからには何があってもいいというのはおかしいと思うという、桜庭さんの線引きのようなものや考えが素晴らしいと思う。カクヨム等の台頭で小説家と名乗れる人の数は爆発的に増えたと思う、でもこれだけの自戒を持っていらっしゃる小説家は少ないのでは。暴力をなくすことが仕事だと考えられる人がどれだけいるか。 あと広く日本のコミュニケーションとしての「共話」のくだり、すごく腑に落ちるものが多かった。
- 萌生@moet-17152025年3月15日気になる小説は読まれて初めて完成する、か。自分のためだけに書いて、他に読者を必要としていない小説を書いた場合はどうなんだろう。未完成という扱いになるのかな?主張は分からなくもないけど、片手落ちな感じがする。ともあれ本を読まないことには片手落ちなのかそうでないのかも分からないので、時間を見つけて読んでみようかな。ていうか、ここまで書いて的外れなことを言ってるかもと思ったけど、このまま上げます。後日、読んだら書き直したい。
- ピノ子@kiri_ra_yu2025年3月9日かつて読んだやすりで削られる日々じゃんこんなの…と思いつつ読み物として面白く、つまりは人がやすりにかけられてる様を面白がってるわけで、文章というものはフィクションであれノンフィクションであれ他者に好き勝手に物語消費され、弄ばれ、サッと忘れ去られるんだなと思った
- amy@note_15812025年3月5日かつて読んだ桜庭一樹氏の『読まれる覚悟』を読みました。よくこの内容を言葉にして1冊の本にまとめてくださったなあ、勇気が必要だったろうなあと キャリアのある小説家だからこそできたという面とキャリアのある小説家だからこそ言葉に重さが発生してしまうということを考えるとよくぞ世にだしてくれたという気持ちになる 読み方や感想の持ち方は自由というのは、それはあるのだけれどやっぱり誤読というのはある、と私は思っている。小説家だけではなくあらゆるクリエイター(特に物語性が発生してしまうもの)にも言えることだと思うけどどんな感想も引き受けろというのはそれはかなり暴力的だと思う。明らかな誤読は誤読であるのだから、それまで引き受けなくても良いというのはとても心強い言葉だし、本書では何が解釈の自由、感想としての自由にあたるかと誤読の違いも書いてくれているのでSNSなどにレビューを書くことが多い人の参考になると思う 韓国文学のメッセージ(政治的な主張)の強さやそれができる社会背景などにも言及してくれて、これはこの本を読まなければ知ることのできない部分だったのでよかった また作家や作品にファンダムができてしまった場合のことについても書いてくれていて、何か好きな人やものがある人にもおすすめ
- 村崎@mrskntk2025年2月16日読み終わった読む前は(厳しいことを書かれているのかもしれない…)と勝手に少しびくびくしていたのですが、桜庭一樹さんの真摯でやさしい語り口に安心させてもらえるような一冊でした。わたしは感想を書くのも好きなので、誤読については考えることもあり…誤読したっていいから好きなように書こう!とかそういうことではないんだけど、でも読み込んだからこそ誤読は起こり得ることもあり(自分で場面をつくりあげてしまうなど)、必ずしもそれはちゃんと読んでいない、ということにはならないんだよなということを思いました。 小説の前では作者も読者も平等という言葉がとくに心に残っています。小説(に限らず)は受け取った時点で読み手のもので、どんなふうに受け取るかはやっぱり読み手のもので、だけど書いたものは作者のもので、そこに書かれていることは同じでも違うことを感じるというのは、たしかに傷がつくことでもあるのかもしれないけど、それでもそうでなくてはならないとも思います。 書くことも読むことも、引き続き真摯におこなっていきたいなあとあらためて思いました! あと私もイマジナリー読者がつねにいる…(その読者はいつも私が褒めてほしいところを褒め称えてくれる、私にとってたいへん都合のよい読者です…)だけど読者というのは作者にとって都合のいい存在ではないし逆も然りなんだろうと思います(イマジナリー読者とはこの先も共にすると思うけど…笑)
- 幸緒@kons_03202025年1月25日読み終わった「誤読されたり、批判されたり、神様のように祭り上げられたり。そんなときに自分の心を守って、書き続けるための、読まれ方入門。」(裏表紙より) 「読まれ方入門」というワードにまず驚いて、でもそういえばどうしていままでなかったのだろう、と……。行き届いた「読まれ方入門」は、よい「読み方入門」でもあったようにおもう
- さみ@futatabi2025年1月21日かつて読んだ作品の、とくに批判は、読者がそのシーンを切り取り解釈した状態のものが回ってくる。回ってきた意見はイデオロギーとしては正しくても、そのフレーズひとつのみで作品全体を正確に解釈しているとは限らない。ともかくも、自分の目で見てから……という当たり前すぎる、何度も繰り返されてきたであろうことを、SNSにどっぷり浸かるなかでは意識の外に追いやっていた。光文社新書『わかったつもり』と併読して、作品について(理解→)発信する行為について重みを感じつつも「まずはそれさえやれば」という心理的な安心感も同時に得られた気がする。