
bitter
@blendme
2024年12月24日

さいはての彼女
原田マハ
かつて読んだ
〔さいはての彼女〕
ナギの無垢な真っ直ぐな生き様が、出会いから別れまで最高に気持ちいい。すっかり引き込まれて、魅了された。
〔旅をあきらめた友と、その母への手紙〕
お母さんを思い浮かべながら、しっぽりと読み進めた後半。お母さんとおばあちゃんと旅行したのも、紅葉がきれいな季節だったな。
『行ってきてよ。あたしも一緒に行くから。心だけは』
一緒が一番いいと思う、だけど、思いがあれば離れていても一緒なのかもしれない。それもまた良き。
〔冬空のクレーン〕
大自然、雪原という響きに魅了される。
言葉が交わせない生き物の愛おしさとたくましさ、命の重み、体温の安心感、少年の真っ直ぐな心遣い。
天羽さんの深くは聞いてこない優しさ。
志保の葛藤がなめらかにな表現でスッとはいってくる。
風景が自然と頭に浮かんで、志保の目線と一緒に数日旅したような充実感と達成感が胸に残る。
〔風を止めないで〕
まさかのナギが北海道にいた時系列での、ナギのお母さん目線の話だった!
話ごと全部抜粋したいくらい、よかった。
2023/02/19