怪奇!?ドーナツの穴食べ放題男!! "マネーロンダリング (幻冬舎..." 2026年3月25日

マネーロンダリング (幻冬舎文庫)
知らない世界/業界の理論、スリリングな展開、キレイに物語を回収しきる構成。面白かった。 まず各国/地域の論理、金融業界/裏社会の論理が面白かった。表世界からドロップアウトした工藤だからこそ様々な境界を超えられる。馴染みのない知識だからこそワクワクしたし、時に縛られながらも穴を突いて活用する様は痛快だった。 またサスペンスとしても面白かった。先が見通せない謎。個性があり憎めない人物達。工藤も優秀であり展開に中弛みが無く、常に深まる謎があるので飽きずに読むことができた。 最後も登場人物、展開を回収しきったのも読後感が良かった。 ふと思うのは、工藤は今後は安らかな生活を遅れるのだろうか?人生が狂うような大金を前にしても動じない工藤。今回の事件で殆どの人が大金や他のもので狂ってしまったのに、工藤はそのままだった。いや違う。事件が起こる前の工藤は鬱々としていた。しかし、事件に巻き込まれてからの工藤は躁状態の様に、優秀さを発揮していた。 工藤の価値観はきっと金や女ではなく、こう言った命を賭けたスリルだったのではないだろうか?工藤は既に狂っていたのではないか? だとしたら彼はスリルが無くなった平穏で生きていけるのだろうか?
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