
bitter
@blendme
2024年12月24日

影との戦い
ルース・ロビンス,
アーシュラ・K.ル=グウィン,
アーシュラ・K.ル=グウィン,
Ursula K.Le Guin,
清水真砂子
かつて読んだ
ジブリ作品の『ゲド戦記』と何度か向き合ってみたけど、良さを全く汲み取れなくて、それが悔しくて引っかかっていて、どうやら映像化されたのはごく一部だということを知って、本で読んでみたい!と思って全巻まとめ買いしたのがきっかけ。
そして、これはおもいきって冒険してよかった!物語らしい文体がすごく好みで、より『ゲド戦記』の世界観に没頭できる。
大人になっても夢中になれる物語がすでに存在していて、引き継がれていることに興奮する。
人の本名を知る者は、その人の生命を掌中にすることになるのだから。それなのに、カラスノエンドウは自分さえ信じられなくなっているゲドに、真の友人だけが与えうるゆるぎない信頼のしるしを贈り物として差し出してくれたのだ。p.126
〈訳者あとがき〉
文学とは「個たる人間の根源においてその社会、世界、宇宙とのつながりを全体的に把握しながら、人間であることの意味を認識してゆこうとする言葉の作業である。」といわれます。p.315
2023/01/21
