
Miyuki
@miyuki_i
2026年3月26日
あいだのわたしたち
ユリア・ラビノヴィチ,
細井直子
読み終わった
『あいだのわたし』続編
15歳の少女マディーナの日記形式で語られる物語
戦争で命からがら亡命した家族
難民として認定された後も、困難はつづく
父親は親や兄弟を守るために母国へ引き返したまま戻らない
鬱状態の母の代わりに、家族の通訳を引き受け、さまざまな責任がマディーナの肩にのしかかる
温かく寄り添ってくれる友達や彼氏、カウンセラーの存在に恵まれる一方で、周囲では「ガイジンは出ていけ」と心無いデモが広がっていく
「どうして人びとがいつもおたがいやっつけ合わなきゃ気がすまないのか」
戦争でたくさんの死を見てきた主人公に、安全なところで何不自由なく生きてきた人びとが「出ていけ」と言うことの不平等さ
いかにこれが身勝手で利己的なことか、マディーナ視点の物語を読むことでよくわかる
反対に、マディーナにも過ちがあるところが、この物語のよくできているところ
マディーナが差別的な同級生に憤って手を出してしまったとき、アミーナおばさんがこう言う
「たしかにあなたは正しかったんでしょう。でも、暴力はほんとに、解決にならない」
こんなにひどい扱いをされたら、マディーナが正しいと思うかもしれないが、暴力を返したらそれは戦争をする者と変わらない。「やっつけ合う人びと」のひとりになってしまう
分断の広がるこの世の中で、恵まれた環境にいる自分が、困っている人に何が分け与えられるのかを考えたい
多くの若者にこの本が届きますように