むくげ "さきちゃんたちの夜" 2026年3月27日

さきちゃんたちの夜
さきちゃんたちの夜
よしもとばなな
何かを失くしたり、もう戻れないところまで変化してしまったりした人が、それでも小さな希望を持って生きていけるようになる話が五篇。作者の後書きの通りだと思う。 『キッチン』を読んだときにも感じたが、ささやかな出来事を等身大の幸せに昇華して描き出すのが大層上手い。シリアスな出来事をコミカルさを交えながら、しかしきちんと傷ついているという表現も特徴と言えるかもしれない。 『癒しの豆スープ』がとにかく好きだった。人は一つの行動を取っても良く見えたり悪く見えたりする。それは行動する側の問題でもそれを見ている側の問題でもあるように感じた。ハンドクリームの場面で泣いてしまった。
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