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むくげ
むくげ
@hachisu_no_flower
本が読みたくて始めました
  • 2026年4月10日
    戻り川心中
    戻り川心中
    花を主に据えた五篇。花が見ていた、とも言えるかもしれない。無駄なものを削ぎ落としたような鮮やかな切れ味を彷彿とさせる文章で、表現や描写という面だけで、読んでいて思わず唸ってしまう。 悲劇的な結末を迎える五篇だったが、その中に日本文学的な(例えば、『曽根崎心中』だとか)悲劇らしさを感じた。「あはれ」とも表現できる読後感かもしれない。そう思うと、花が主軸である(花に人物の一生を重ねる)のも日本人らしさなのかもしれない。 また、(あまり触れるわけにはいかないが)私小説ということについても考えさせられた。改めて、私小説というジャンルは作家自身の人生や心身を燃え上がらせ、切り売りしているようにも感じた。その奔流が読者を魅了するようにも、また作家自身を捕らえ続けるようにも思える。
  • 2026年4月4日
    戻り川心中
    戻り川心中
  • 2026年4月4日
    ハンチバック
    ハンチバック
  • 2026年4月4日
    君の話
    君の話
  • 2026年4月4日
  • 2026年4月4日
    モモ
    モモ
    名作として有名すぎるが故に今まで読めなかった作品。ようやく手に取れた。 想像していたよりも主人公のモモが等身大の女の子だったように思う。主人公特有(補正とも言う)の無鉄砲さ、聖人君子像、万能性などに特別秀でているわけではなく、ちゃんと嫌なことは嫌だし怖いことは怖いと思う子どもだった。ある意味特別でない主人公だからこそ、この物語を読んで他人事と捉えずに済むのかもしれない。 当作品には灰色の顔をした男たちが登場するわけだが、この"灰色"には自分もどこか身に覚えがある。わたしが見ている世界が同じような色に見える瞬間があるし、きっとそのときのわたしの顔色も男たちと同じものになっていることだろう。
  • 2026年3月27日
    さきちゃんたちの夜
    さきちゃんたちの夜
    何かを失くしたり、もう戻れないところまで変化してしまったりした人が、それでも小さな希望を持って生きていけるようになる話が五篇。作者の後書きの通りだと思う。 『キッチン』を読んだときにも感じたが、ささやかな出来事を等身大の幸せに昇華して描き出すのが大層上手い。シリアスな出来事をコミカルさを交えながら、しかしきちんと傷ついているという表現も特徴と言えるかもしれない。 『癒しの豆スープ』がとにかく好きだった。人は一つの行動を取っても良く見えたり悪く見えたりする。それは行動する側の問題でもそれを見ている側の問題でもあるように感じた。ハンドクリームの場面で泣いてしまった。
  • 2026年3月25日
    さきちゃんたちの夜
    さきちゃんたちの夜
  • 2026年3月20日
    君の六月は凍る
    表題作『君の六月は凍る』ともう一篇の『ベイビー、イッツ・お東京さま』で文章のイメージががらっと変わり、非常に驚いた。王谷晶さんの作品を初めて読んだので、どちらの作品がより本性に近い作風なのか気になる。どちらも読んでいてしっかり面白かった。 文章からくる印象はだいぶ異なるが、根底にある主題は似ているように思う。両者とも、名前を持たない、性別を問わない愛が、少なくとも部分的には描かれている。また、(性欲を含む)愛に対する拒絶も描かれているように感じた。 加えて、田舎の持つ閉塞感、絶望、虚無などの感覚なども裏のテーマとしてあるように思う。どちらの作品でも、登場人物が田舎から脱出する場面が存在している。脱出が成功と言えるかどうかは明かされていないような気もする。
  • 2026年3月20日
    君の六月は凍る
  • 2026年3月17日
    椿の海の記
    椿の海の記
    生活を書く、ということを感じさせられる作品だった。この作品には盛り上がりやどんでん返しというものは希薄で、ありのままを一文一文に込めて丁寧に描くということが徹底されている。 また、主人公のみちこ(みっちん)の目を通して、みちこの視点から世界を映し出しているように感じた。特に前半部分は顕著で、みちこ自身のことではなく世界の描写がとにかく続く。四歳のみちこと世界がまだ未分化の状態だからだろうか。 一方、後半部分は前半部分と比べてみちこのパーソナリティに焦点が当てられている。時間を経るにつれて、大人が自他の境界を持つように、世界から切り離されつつある状況を示しているようにも考えられる。 『苦海浄土』をまだ読んでいなかったのが少し悔やまれる。
  • 2026年3月14日
    モモ
    モモ
  • 2026年3月14日
    君の六月は凍る
  • 2026年3月14日
    さきちゃんたちの夜
    さきちゃんたちの夜
  • 2026年3月8日
    正欲
    正欲
    読んでいて、作者の世間に対する俗にいう"解像度の高さ"が伺えた。あまりにリアルで、煮詰めた闇の中にこちらまで引きずり込まれそうな感覚を覚えた。辻村深月『傲慢と善良』を読んだときと似たような感じがする。確か解説を朝井リョウが担当していた。 結局のところ、作中で何かしらが解決するようなこともなく、むしろもやもやと闇に包まれたまま物語が終わってしまった。わたしたちは主題である"多様性"に対する材料だけを与えられ、どう思いましたかと感想を求められている気分になる。何が正しいのかは判断できないが、誰しもが誰かの持つマイノリティに加害的である側面があることだけは忘れないように心がけたい。 性欲の対象が水であることについて、その柔軟性や影響の受けやすさなど、主題を投影しやすいことから選択されたのでは、とも思う。
  • 2026年3月1日
    愛蔵版 アルケミスト
    愛蔵版 アルケミスト
    この作品を読んでいると、信仰心とは何かを考えさせられた。あらすじとしては、少年が旅をして見識を深め、やがて夢を叶える物語ということになるのだが、そこには多数の宗教観が見られるように感じた。わたしは普段特別に何らかの宗教を信仰して生きているわけではないので、この物語のところどころでピンとこない場面が登場する。そこには、さらなる他者への理解が必要だと感じた。作品内には運命や前兆というキーワードが散りばめられていて、これらがどのような意味合いで使用されているのかを、今のわたしは真には理解していないと思われるからだ。 マクトゥーブという言葉は、「それは(すでに神によって)書かれている」と訳されていた。この訳を鵜呑みにするのではなく、また、言葉での理解に囚われるのではなく、心で理解できる日が来るといいなと思う。
  • 2026年2月26日
    往復書簡
    往復書簡
    湊かなえのイメージといえば、いわゆる「イヤミス」をよく書く作家だったのだが、この本を読んで少し印象が変わった。 1篇目の「十年後の卒業文集」は今まで読んできた印象通りの結末を迎えたように感じたが、2篇目、3篇目の2作品はミステリ要素をふんだんに盛り込みながらも、どこか人の優しさを諦められないような気分にさせられた。文章に温かみを感じた。感情というやつかもしれない。 ミステリというジャンルでも読者の心を揺さぶるということは充分にできるのだなと再確認できた。 湊かなえの他の作品もさらに読んでみて、この感想からどう印象が変わるか試してみたい。
  • 2026年2月23日
    往復書簡
    往復書簡
  • 2026年2月23日
    愛蔵版 アルケミスト
    愛蔵版 アルケミスト
  • 2026年2月23日
    正欲
    正欲
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