
なお
@t10709255
2026年3月28日
おかえり横道世之介
吉田修一
読み終わった
横道世之介という名前、やっぱり口に出したくなる。成瀬に続いて、また“気づいたら心を掴まれていた”タイプのキャラクターだと思う。世之介は全く派手じゃないのに、気づけば心の奥に静かに居座っている。登場人物たちと同じように世之介のことが頭に残り続けてる。
世之介の魅力はたぶん、人生の「うまくいかない時期」や「どうしようもない自分」を、否定せずにそっと肯定してくれるところにある。彼自身が完璧じゃないからこそ、読んでいる側の弱さまで受け止めてくれる。
『おかえり、横道世之介』は、そんな彼が再び戻ってきてくれたこと自体が嬉しい物語だった。
それでいい、それだけでいい。

