不立文字文文 "化物語(上)" 2026年3月28日

化物語(上)
化物語(上)
VOFAN,
西尾維新
私が小学生の頃にこの作品のアニメが放送されていたのだが、当時の私はこの作品に出てくる独特のキャラクターや、容赦なく出てくるゴア表現を見て『あ、これは私のようなガキが見てはいけないタイプのアニメだ』と思い、それ以来一切関心を示さなかった。 時が過ぎて、この作者の言葉遊びが評判だという話を聞き、成人してからやっとこの本に手を伸ばした。 この本を読んだ経験を経て、一番最初に衝撃的だったのは、『この本を読んだ後に、作者以外の人間が書いた作品を読むと、驚くほど読みやすい』という事だった。 こんな事を書いてしまうと、この作者のファンとかファンじゃないとか関係なく、悪口と捉えられそうだと思うので一応言っておくが、悪口ではない。 決して、この本が読みにくかったわけではない。 寧ろ巧みな言葉遊びを入れておきながら、それを読み手に苦と思わせない構成力が実に天晴だと思った。 ただ難しい言葉を並べ立てた文章とはそこが違う。 でも、私の体は正直だったんだろう。 この本を読んだ後は頭に情報が一発で入ってこなくなるほどの疲労感に襲われた。 私は読書をする時は基本的に飲み食いはしないようにしているが、読むなら休日に、定期的に水分補給をして、飴とか手が汚れないようなお菓子を食べながら、ゆっくりと読むべきだろうと思った。
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