
みつき
@mitsuki-o
2026年3月5日

魔界転生 上
山田風太郎
読み終わった
図書館本
文芸
@ 自宅
序盤の「地獄篇第一歌」(pp7-32)から「地獄篇第五歌」(pp105-141)までは、作中登場する女性たちの扱いの酷さに読み進めるのが苦痛だった。「さて、作者がいままで縷々として叙しきたったのは、『敵』の顔ぶれなのである」(p172)と宣言されたあたりから、柳生十兵衛とその仲間たちの側に語り手の視点が移り、緊迫した展開が続くものの十兵衛のどこかとぼけた人柄や七歳の少年弥太郎の愛らしさのおかげで毒が幾分和らいでくる。と思っていたら、血も涙もない「くじびき」の場面(pp395-396)で上巻のページは尽き、下巻へと続いていく。