ピエ "飛ぶ孔雀 (文春文庫)" 2026年3月26日

ピエ
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@pie_202
2026年3月26日
飛ぶ孔雀 (文春文庫)
先日、母と芦ノ湖で三社参りなどしてきたのだが、その際のお供に持って行った。収録の「飛ぶ孔雀」と「不燃性について」にはどちらも日本の地方都市のような雰囲気があり、それが国内旅行中にこの本を読みたくなる理由かもしれない。 昨年、初めて岡山城に行ったことを思い出す。対岸の中州にある後楽園を見て、「飛ぶ孔雀」に出てくるQ庭園としてイメージしていた景観に近いことに驚いた。実は後楽園自体に入る時間は無かったのだが、後から園内の写真や案内図を見て、あまりに想像していたままのQ庭園であったので、入らなかったことを心から悔やんだ。なお、後楽園には孔雀こそいないが、丹頂がいるらしい。 庭園以外も、この本は全体的に中国地方を思わせるところがある。初めて読んだ時には行ったことがなかったので想起しようがなかったが、今回は、中国山地(瀬戸内海側)の緩やかだがどこまでも連なって続いていく稜線や、川の多い街で橋を渡っていく市電などを思い出した。 宿では早寝の母がさっさと寝てしまった後、乾き物を買い忘れたなと思いながらビールを啜りつつ、この本を読んでいた。山尾悠子の作品には、母系というか女が中心となる一族や集団が多く登場する。今回は母に連れられての二人旅であったことも、山尾の本を選んだ無意識の一因であったかもしれない。
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