ペリー "ガングロ族の最期" 2026年3月30日

ペリー
ペリー
@periperiperry
2026年3月30日
ガングロ族の最期
日本におけるガングロ・ルックはいつどのように広まって、どう変遷して、どう滅んだのか?という歴史を描く本。 90年代の渋谷ギャル文化に関する内容が大半なのだろう、と読み始める前は思っていたが、源流としてまさかの20世紀初頭フランスの話から始まる。そして半分くらい過ぎてようやく90年代に至るのだ。だがそれがいい! フランスやカリフォルニアを手本としていたところから、徐々に「見立て」の仕方が尖っていき、いつの間にか独自の文化として生成していく過程が丁寧に描かれ、夢中で読んだ。 歴史を追ってきて終盤で「ゴングロ」に至るところは、「ついにここまで来た…!」と謎の感動すら覚えた。 各時代でガングロ・ルックを実践していた当事者の証言が厚く収集されている。当時どんな様子だったか、何が「カッコいい/イケてる」とされ何が「ダサい/イケてない」とされていたか、どんな思いでその文化の中にいたのか。当事者の声が効果的に挿入されるので引き込まれる。 文化の成り立ちや変遷を読み解く実践として非常に参考になった。ギャル文化に無縁のおじさんでも面白かったので、文化の研究に興味がある方に広く勧めたい。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved