
催眠性蓄音機
@hypnogramo
2026年4月1日

ギャンブル依存症
田中紀子
読み終わった
依存症関係の話題で、「一番被害が大きくなるのはギャンブル依存症」という主張を見て気になっていたので読んでみた。
まず、ギャンブルが違法であるこの日本で、実際はマカオより大きな金が動いているという話に驚いた。(公営ギャンブルの存在)
ギャンブル依存の被害については、アルコールや薬物への依存は、金銭的な問題で言うとまだ規模が小さく、対してギャンブル依存は、周囲を巻き込みとんでもない額の借金を作ることになり、返済のために犯罪に手を出してしまう場合もあるので、家族も含め人生が破綻してしまうとのこと。(しかし、アルコール・薬物依存と違い体へのダメージがないので、治療できれば理屈上は即社会復帰ができる)
世間のイメージに反し、「ギャンブル依存者は知的な人が多くを占める」という点は、セックス依存にも似ているようだ。(盗撮や痴漢にも繋がる性依存症は、社会的地位が高く家族もいる人が割合としては多いらしい)
「ただのギャンブル好きではなく、本人は苦しくて泣きながらギャンブルしているような状態になる」という部分は、買い物依存もそうだと聞いたことがある。
やはり、依存症は「意志が弱くてだらしない人だ」といった性格や生活態度の問題ではなく、脳機能の病気なのだと思わされる。
ちなみに本書は10年ほど前の本で、ちょうどIR誘致の話にも言及がある。
少し前、「IR誘致に先んじてギャンブル依存症対策の周知をやる」と言っておきながら、行政が出したCMが古い観念に基づき過ぎていて専門家たちに批判されていたので、「本書の中で著者が憤っていたところから、あまり前進がないんだな...」と思った。
