
鷲津
@Washizu_m
2026年4月2日
セミ
ショーン・タン,
岸本佐知子
わたしの本棚
来る日も来る日も高いビルの一室で、データエントリーの仕事を真面目にこなすセミ
上司や同僚のニンゲンに蔑まされ、一度も感謝されることなく日々を送るセミ
17年目の退職の日…行くあてのないセミは高いビルの屋上に向かった…
アメリカには周期ゼミと呼ばれる一風変わった種がいます。17年間幼虫として土の中で過ごし、17年目にいっせいに羽化するセミ
この「17」という数字はフェルマー素数と呼ばれる素数の中でも特殊な数。ガウスが正17角形の作図を発見出来たのは、フェルマー素数の性質を見抜いていたからです
17年もの期間を土の中で暮らす訳は、捕食者である敵から自らを守る戦略だと言われています。セミを食べる敵の生殖サイクルは5年。セミの17年周期とは実に85年を経ないと重ならないのです
素数をライフサイクルに持つセミ…実は捕食者より数段賢いのかも知れません
都合の良い従業員、セミが去った会社がその後どうなったか知る由もありませんが…成虫になったセミがどんなことを考えていたか、絵本の最後に書いてありました
セミ みんな 森にかえる。
ときどき ニンゲンのこと かんがえる。
わらいが とまらない。


