
鏡
@bookedbookwanwan
2026年4月2日
生誕100年 安部公房 21世紀文学の基軸
公益財団法人神奈川文学振興会,
県立神奈川近代文学館
読み終わった
安部公房について、作家としての活動だけでなく、演劇に関わっていた頃のことなども知ることができた。私はこれまで安部が書こうとしていたことについて深く知らないまま著書を読んでいたが、人の知覚を記述することや、人を人たらしめると思われているものを揺るがすことを志向して書いたのだという視点で見返すと、その的確な記述に驚かされる。そんな作家だからこそ、脳科学者による寄稿などもあって面白い。
私は安部公房も宮沢賢治も好きなのだが、その二人を結びつけるような議論がなされていたり、これも好きな作家である中村文則氏のエッセイが寄せられていたり、私得な本でもあった。