彼らは読みつづけた "イッタイゼンタイ" 2026年4月3日

イッタイゼンタイ
*読書で見つけた「読書(する人)」* 《「テツガクっスよね」と丸山が言った。 テツガクか。まぁ、俺だって少しはわかる。テツガクって、ときどき思ってもみないようなことを言う。これまでに俺は三好さんの読んでいたレトルトパックみたいな名前の──デカルトだったか、それと「兄ちゃん」と覚えたニーチェとか、そういうのを読むだけはいちおう読んだ。頭には何もはいってこなかったけど、字だけはとにかく読んでみた。で、読んでみると、案外、俺も読めるじゃんって愉しくなってくる。ところどころ「ああ、そうだな」と思うところもあって、結局、全部忘れたけど、まぁいい。三好さんと同じ本を読んでいるだけでいいのだ。》 — 吉田篤弘著『イッタイゼンタイ』(2024年12月Kindle版、徳間文庫)
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