
鷲津
@Washizu_m
2026年4月5日

90年代のこと: 僕の修行時代
堀部篤史
わたしの本棚
京都の本屋『誠光社』の店主、堀部さんが書いたとても素敵なエッセイです。あっという間に読み終えるのが勿体ないくらいに…
今やインターネットやスマホの利便性が勝り、効率的な現代に様変わりした世の中。懐古趣味ではなく、著者の青春時代の90年代と比べ、何が変わって何を失ってしまったか、本と音楽を中心に語られています
『過去に触れてきたものがある時点でつながり、違った見え方をする。無関係だと思っていたもの同士がジャンルを超えてつながる。音楽を聴き、映画を観続けていると必ずそんな瞬間が訪れる。』
今まで自分が言語化をサボっていてモヤモヤした気持ちを抱えていた言葉が、この本にありました
著者より一つ上の世代の私にとっては、80年代(正確には70年代後半から)のことになるのでしょうか
日本ではフォークがニューミュージックと呼ばれて次世代のアーティストが登場する中、YMOに代表されるテクノやカシオペアなどの日本人が作るフュージョンもイカしていて、新しい何かが産み出される時代に立ち会った、今振り返ってもそう思います
そして洋楽ではMTVの全盛期…マイケル、マドンナ始めとするポップスがショートフィルム仕立てになって目の前に現れた時代、友人と毎週テレビに齧りついて観ていたことを昨日の如く思い出します
今なら家に居ながら、スマホ一つあれば召喚出来る様々な音楽、映像、コンテンツ…当時は全てアナログメディアで、ラジオの前で真剣な顔でエアチェックしてみたり、レコード屋に足繁く通い、少ないお小遣いと睨めっこしながら、今月はどのアルバムを買おうと逡巡したものです
自分自身も随分と大人になり、世の中の仕組みも大きく変わりました。でも結局自分の好きなモノを教えてくれるのは、google先生でもAppleMusicでもなく、大切な友達とのやりとりで見つけたり、行きつけのTowerRecordの試聴機の中だったり、今もアナログな行動の先にしかなかったりします
小学生の頃、図書館に行って調べ物をする…その当時とあまり変わっていない自分が今もいます




